PT Type B

都内整形外科クリニック勤務。B型PT。 整形外科クリニックは2年目です。管理職(仮)と…

PT Type B

都内整形外科クリニック勤務。B型PT。 整形外科クリニックは2年目です。管理職(仮)となり、日々奮闘しておりますが、学んだことのアウトプットと今後の教育などに使用できるよう、投稿頑張ります!!

マガジン

  • 足首

    足関節、足部についてまとめてあります。

  • 膝関節をまとめました。

  • 20代管理職もどき

    勤め先では一応管理職という立場となりました。20代から管理職に就くのはかなり貴重な時間だと思います。そんな自分の学んだこと、感じたことを記します。

  • 股関節

    股関節についてまとめてあります。

  • 肩関節

    肩関節について、整形外科クリニック理学療法士が学んだことをまとめています。

最近の記事

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自己紹介

こんにちは。都内の整形外科クリニックで働いている20代独身男理学療法士(Physical Therapist :PT)です。2022年に転勤をしたタイミングでnote投稿を始めましたが、仕事や私生活でキャパが間に合わず、一度投稿をやめてしまってました。一年経ち、仕事や生活に慣れ、キャパも少し落ち着いてきたため、また始めようと思います。 投稿の目的 学習内容のアウトプット これが目的の大半を占めます。 インプット:アウトプット=3:7 が黄金比と聞いたことがあります。

    • ロッカー機能

      歩行において、足部・足関節は3つのロッカー機能を有しております。 ロッカー機能についてまとめました。 歩行とロッカー機能歩行はヒールロッカー、アンクルロッカー、フォアフットロッカーといった倒立振子の作用により、重心は前方へ回転し移動するとされています。 ヒールロッカー 踵接地〜全足底接地で起こります。 踵接地時は、重心が最も下降するため、その衝撃を吸収する必要があります。 筋の遠心性収縮によりその衝撃を吸収していますが、その分前方への推進力が失われてしまいます。 その

      • 荷重と足部・足関節

        足部及び足関節は、荷重時に置いて体重を支えなければならないという重要な仕事があります。 荷重中はどのような動きをしているのでしょうか。 荷重と足部・足関節軸荷重 軸荷重では、 ・距腿関節:底屈・外返し・内旋 ・距骨下関節:背屈・外返し・外旋 ・距舟関節:背屈・外返し・外旋 ・楔舟関節:背屈・内返し ・第1リスフラン関節:背屈・内返し する。 歩行中 歩行中にも、もちろん関節には動きがあります。 ・距腿関節:底背屈運動及び前額面・水平面での回転運動 ・距骨下関節:前

        • 足関節のアーチ②筋機能

          足部・足関節の重要な構造の一つにアーチ構造があります。 その構造と機能についてまとめました。 アーチと筋肉後脛骨筋 アーチ機能に重要というと、後脛骨筋を浮かべる方も多いと思います。 起始:脛骨後面、腓骨内側面、下腿骨間膜の後面 停止:舟状骨粗面、内側・中間・外側楔状骨、立方骨、第2-4中足骨底 作用:足部回外、足関節底屈 歩行立脚中期の再現実験では、後脛骨筋腱の切断によって、第1中足骨は距骨に対して背屈、外がえし、外転したと報告されているそうです。しかし、その

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        自己紹介

        マガジン

        • 足首
          24本
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        • 20代管理職もどき
          10本
        • 股関節
          23本
        • 肩関節
          31本

        記事

          足関節のアーチ

          足部・足関節の重要な構造の一つにアーチ構造があります。 その構造と機能についてまとめました。 アーチ構造足には ・内側縦アーチ ・外側縦アーチ ・横アーチ が存在します。 内側縦アーチ 踵骨、距骨、舟状骨、楔状骨、中足骨およびこれらをつなぐ靭帯および筋群からなります。 外側縦アーチ 踵骨、立方骨、中足骨とこれらをつなぐ靭帯および筋群 からなります。 横アーチ 楔状骨、立方骨、中足骨とこれらをつなぐ靭帯および筋群からなります。 アーチ機能足部アーチ構造には ・T

          足関節のアーチ

          オタワの足関節ルール

          オタワの足関節ルールって聞いたことありますか? 自分初耳だったんですけど、いつか役に立ちそうだったので、まとめてみました! オタワの足関節ルールなんのためのルール? オタワの足関節ルールは、足首の怪我に対して使用するルールです。 具体的には 「この患者さんの怪我はレントゲンを取る必要があるか(骨折の可能性が高いか)」 を、判断するのに使用します。 スポーツ現場などで用いることができそうなルールですね。 方法は? 以下の5つをチェックし、一つでも当てはまる場合は、骨

          オタワの足関節ルール

          足趾(第2〜5趾)

          母趾について学んだことをまとめていきます。 第2〜5中足趾節関節(第2〜5MTP関節) 第2〜5MTP関節の底側には足底板が存在します。 この足底板は側副靱带(proper collateral靭帯、accessory collateral靭帯)や足底腱膜と強く結合しています。 proper collateral靭帯:中足骨頭の小結節上方から基節骨底面基部へ走行 accessory collateral靱帯: 中足骨頭の小結節から足底板へ走行 足底腱膜:内側・外側の線

          足趾(第2〜5趾)

          母趾

          母趾についてまとめます。 第1中足趾節関節(母趾MTP関節) 母趾MTP関節は ・第1中足骨頭の凸面 ・第1基節骨基部の凹面 から構成されています。 第1中足骨頭の底面はガラス軟骨に覆われており、内側種子骨 および外側種子骨と関節を形成します。 内側・外側種子骨はそれぞれ短母趾屈筋の内側頭、外側頭の腱内に存在しています。 第1中足骨頭に対する衝撃緩衝と長母趾屈筋腱の保護に貢献しています。 母趾MTP関節は関節包と靱帯が主となり安定化を保っています。 関節包底面

          リスフラン関節②靱帯

          足部のリスフラン関節についてまとめます。 リスフラン関節靱帯 リスフラン関節を構成する靱帯は ・背側靱带 ・リスフラン靱带, ・底側靱带 から構成されています。 底側靱带 内側楔状骨外側面の前底側部から第2・3中足骨基部へ走行します。 リスフラン靱带 単一線維と二重線維の足があるとされ、70%以上は単一線維とされます。 単一線維 内側楔状骨外側面中央から第2中足骨関節面へ走行します。 二重線維 前方線維と後方線維から構成されます。 前方線維 内側楔状骨の第2中足骨

          リスフラン関節②靱帯

          リスフラン関節

          足部のリスフラン関節についてまとめます。 リスフラン関節関節構造と運動軸 リスフラン関節は、 ・楔状骨と立方骨の遠位関節面 ・中足骨近位関節面 で構成されています。 第1リスフラン関節 運動軸は、前額面上で内外側方向かつ水平面上で前外側方向へ走行します。この運動軸まわりに底屈・外がえし(回内)、背屈・内がえし(回外)運動を生じます。 第3リスフラン関節 運動軸は前額面上で内外側方向に走行します。この軸まわりに底背屈運動を生じます。 第5リスフラン関節 運動軸は、前額

          リスフラン関節

          ショパール関節②靭帯

          足部のショパール関節についてまとめます。 ショパール関節距舟関節 距舟関節の主要な靭帯としてバネ靱帯があります。 バネ靱带は距舟関節の安定化および足部内側縦アーチの支持に貢献しているとされます。 バネ靱带は ・上内側線維 ・下方線維(中底側斜走線維、下底側縦走線維) で構成されています。 上内側縁維は踵骨中関節面の前内側縁から前内側方向へ走行し、舟状骨結節を経て舟状骨上内側面に付着します。 中底側斜走線維は踵骨前・中関節面間の溝から舟状骨結節へ走行しています。 下

          ショパール関節②靭帯

          ショパール関節

          足部のショパール関節についてまとめます。 ショパール関節関節構造と運動軸 ショパール関節は ・距舟関節 ・踵立方関節 から構成されています。 運動軸は長軸方向と斜軸方向のの2種類を持ちます。 この2種類の運動軸が、3平面すべての運動を行うことを可能にしています。矢状面における運動軸の長軸まわりに、外がえし・外転、内がえし・内転が生じます。 一方、矢状面における斜軸まわりに、背屈・外転、底屈・内転が生じます。 足関節の運動とショパール関節 足関節の運動とそ

          ショパール関節

          遠位脛腓関節ーバイオメカニクスー

          足関節を構成する関節の遠位脛腓関節に関してまとめます。 遠位脛腓関節足関節底背屈 遠位脛腓関節の主な運動は、脛骨に対する腓骨の並進運動とされます。 腓骨は足関節背屈に伴い後方に変位し、足関節底屈に伴い内側に変位します。 よって足関節を背屈させると、脛骨と腓骨の間は広くなり、逆に底屈させると間隔は狭くなります。 足関節背屈時の外果の回旋に関しては内旋する、外旋する、回旋しないとのさまざまな報告があります。 足関節内外旋 内外旋の運動に関しては、足関節外旋に伴い腓骨

          遠位脛腓関節ーバイオメカニクスー

          遠位脛腓関節ー構造ー

          足関節を構成する関節の遠位脛腓関節に関してまとめます。 遠位脛腓関節安定化構造 遠位脛腓関節には、 ・前脛腓靱帯 ・後脛腓靱帯 ・骨間靱帯 が存在しています。 これらの靱帯は脛骨と腓骨を強く連結しています。 よって遠位脛腓関節の側方安定性に貢献する重要な靱帯となっています。 前脛腓靱帯 脛骨前方から腓骨外果の前方に走行します。 後脛腓靱帯 浅層 腓骨外果後角から脛骨へ走行し脛骨後内側に付着します。 深層 脛骨内果から脛骨後角に付着する円錐形の靭帯です。

          遠位脛腓関節ー構造ー

          距骨下関節ーバイオメカニクスー

          足関節を構成する関節の距骨下関節に関してまとめます。 距骨下関節バイオメカニクス 距骨下関節の動きは、 横断面:足部長軸より約 16~23°内側へ 矢状面:水平線より約 42~46° の傾斜がついている回転軸を中心とした運動です。 運動方向には主に内・外反,内・外旋です。 距骨下関節の関節面の形状には個体差が存在します。 距骨の後関節面の傾斜角度には約 20°のバリエーションが存在するため、これにより距骨下関節運動軸の傾斜角度が規定されていると考えられます。

          距骨下関節ーバイオメカニクスー

          距骨下関節ー安定化構造ー

          足関節を構成する関節の距骨下関節に関してまとめます。 距骨下関節骨構造 距骨下関節は ・距骨 ・踵骨 との間に位置する関節です。 関節面は3つ存在します(前・中・後距踵関節)。 後方関節の後距踵関節は距骨が凹面,踵骨が凸面を呈するのに対し、前・中距踵関節は踵骨の凹面と距骨の凸面で形成されています。 これらの構造から、距骨を骨性に安定させていることがわかります。 軟部組織構造 骨間距踵靱帯は足根洞の中にあり、距骨下関節を制動している厚い靭帯です。 その他には ・外側距踵

          距骨下関節ー安定化構造ー