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距骨下関節ー安定化構造ー

足関節を構成する関節の距骨下関節に関してまとめます。




距骨下関節

骨構造

距骨下関節は
・距骨
・踵骨
との間に位置する関節です。
関節面は3つ存在します(前・中・後距踵関節)。
後方関節の後距踵関節は距骨が凹面,踵骨が凸面を呈するのに対し、前・中距踵関節は踵骨の凹面と距骨の凸面で形成されています。
これらの構造から、距骨を骨性に安定させていることがわかります。


福本貴彦. リハ専門医が知っておくべき骨関節の3次元動態 足関節のバイオメカニクス. Jpn J Rehabil Med 2016;53:779-784


軟部組織構造

骨間距踵靱帯は足根洞の中にあり、距骨下関節を制動している厚い靭帯です。
その他には
・外側距踵靱帯
・後距踵靱帯
・頸靱帯
が存在しています。

距骨下関節はこれらの骨性及び軟部組織性の制動が強く、運動軸以外の方向への運動へは固定性が高いです。
逆に、固定性が低いと評価された場合は、それらの安定化機構の破綻が疑わしくなります。


福本貴彦. リハ専門医が知っておくべき骨関節の3次元動態 足関節のバイオメカニクス. Jpn J Rehabil Med 2016;53:779-784


距骨の動きは背屈時などにも非常に重要となるため、よく前方や後方への可動性を評価します。
逆に、そこの不安定性が大きくなってしまった場合は、どのような介入が考えられるのでしょうか。
少し調べてみたいと思います。

ではでは


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