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受験英語の学習方略

今回は、大学受験生の英語学習を支える思考法や姿勢のお話です。近年はもしと言えば共通テスト型の模試しか受けていないという受験生も多いようです。模試は「模擬試験」ですから、本物の試験に似せるのは当然と言えば当然で、必ずしも「実力診断テスト」としての性質を持ち合わせているわけではありません。問題が解けていなくても、なぜ解けなかったかを分析することは容易ではありませんし、逆に解けた場合も納得して解けたのか、何となく選択肢を選んだらたまたま当たったのかが明確でないこともあります。

現状の把握。これは絶対に必要です。模試や過去問の読解問題については、時間をかければ解けるのか、辞書を引きながらであれば解けるのか、全訳参照で日本語を読んでも理解できないのか、という過程で「診断」していきます。これで語彙力不足なのか、構文などの語彙以外の言語知識が不足しているのか、言語外の背景知識が不足しているのかが明らかになります。

把握した現状を改善していくときに、学習を見直すことになります。辞書を引く習慣がない人であれば辞書を引く習慣を身につけることが有効かもしれません。辞書は引いてはいるけれども活用できていないということであれば、辞書の引き方・読み方を見直して、より細かなところにまで目を向けていく必要があるかもしれません。知識を身につけるには暗記も必要ですが、この暗記のためにただ眺めるだけのやりかたをとっていた人であれば、手で書いて目で確認していくという活動が有効であることもよくあります。

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