日本大好き人間の外国人

テレビ東京系でバナナマンが司会している「YOUは何しに日本へ？」をよく見ます。日本の空港に到着した外国人に声をかけ、旅の同行取材をする番組で、日本の良さを再認識すると同時に、私たちが気づいていなかった日本の魅力を発見します。

先日も2人の日本大好き外国人の映像に魅入ってしまいました。
一人目はアメリカ人男性で、休職して来日しました。旅行の目的は60万円の食費を使って、東京のグルメを食い尽くすことです。

最初に行ったのが、おにぎり屋さん。3時間待って三品1000円余りのおにぎりを満足気に食します。ラーメン、寿司、おでん、かき氷、タコ焼きなど、73件、218品目の日本のグルメを二か月で堪能します。どの料理もとてもおいしそうに食べ、映像からは幸せな笑顔が連続で映されていました。日本が好きで、日本の食が大好きな外国人がグルメを満喫する姿は、私たちにも幸せを運んでくれる気がします。

もう一人は、アニメ「ヒプノシスマイク」が大好きなアメリカ人女性です。16年前に来日し、英語教師をしていましたが、帰国することになり、旅立つ空港までのドキュメントです。自宅の部屋は「ヒプノシスマイク」のグッズが占拠し、その熱狂ファンぶりがわかります。その中で、特に声優の速水奨さんが演じる寂雷先生というキャラクターが好きです。

速水さんに出会えたり、速水さんの声入り目覚まし時計をプレゼントされるなど、テンションは最高潮に達していました。日本人の私でも、ここまで夢中になれるのかと驚かされます。

日本大好き外国人は日本人を幸福に

熱狂的な日本大好きの外国人の姿、幸福感満点の笑顔を見ていると、私たちも幸せな気持ちになります。

外国人観光客が月間300万人を超えるそうで、インバウンドのブームは上昇しており、確実に日本大好き、日本ファンが急速に増えているのは、日本に無形の財産が増えている気がします。

彼らの行動を見ていると、日本人の知らない多くの魅力に気づかされます。
私たちが当たり前としていたことが、彼らから素晴らしいものだと教えられます。日本の魅力に気づかせてくれるのです。「日本」を笑顔いっぱいに楽しんでいます。

以前、日本には友達の国はいないといったことを聞いた覚えがありますが、「YOUは何しに日本へ？」に出ている外国人や観光客の様子を見ていると、日本を友達にしたいと思っている外国人が多くいることを実感します。

外国に目を移すと、友達になりたくない国が出てきます。北朝鮮、ロシア、中国・・・・。恐いもの見たさで、見たいものはあっても、観光で積極的に楽しもうというものはありません。

丁寧なおもてなしは日本の無形の財産

人々の生活を見てみても、日本は魅力的で、恵まれています。政治家の対応にあきれ、給料が上がらないのに嘆き、社会に不満があふれ、未来に不安が蔓延していても、日本は、世界の中では恵まれている国のトップクラスです。
日本人は日本の、日本人の良さを認識していない気がします。丁寧なおもてなしは日本が誇るべき無形の財産です。

恵まれた国なのになぜ？

恵まれた国、日本なのに年間2万人以上が自殺しています。
以前、交通戦争ともいわれた交通事故の死者は1970年の1万6765人をピークに減少し、２023年には2678人でした。
自殺者は毎年2万人以上亡くなっています。15歳から39歳の5歳ごとの各年代の死因のトップがいずれも自殺です。

先進7か国で若者世代の死因1位が自殺なのは日本だけだそうです。
なぜ、恵まれた国、日本で、若者は希望をなくして、自殺するのでしょうか。自殺の要因は拡大する社会的格差の放置や、他人への無関心など複雑で一言では言えないようです。

これは個人の問題ではなく、社会問題であり、社会全体で対策を真剣に考えなければ、解決できません。

イジメ自殺はなぜなくならない？

若者の中でも小学生や中学生のイジメによる自殺もなくなっていません。私も30年以上前に、息子がイジメを受けている件で、学校に話しに行ったことがあります。

そのとき、クラスの生徒間で話題になっていることを、担任の教師が知らないことに驚きました。後日、確かめてわかったそうですが、クラスの中をきっちりと把握していないから、イジメに気づかないと理解しました。

それが30年以上たった今でも、学校内のイジメ自殺はなくなっていません。生徒一人一人の学校内の行動を把握し、善悪の是非をしっかりと教えていれば、イジメはなくなるはずです。日本の教育関係者は何をしてきたのでしょう。大きな疑問を感じます。

イジメをなくす本気度