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学習eポータル経由、MEXCBTを公立高校の「学び直し」に活用できるか

 学習eポータル経由で、MEXCBTが積極的に利用できないか検討中です。まだ実際には生徒たちが使ってませんので、実証実験段階です。複数の学習eポータルで試しているわけではなく、勤務している高校で利用できる単一の学習eポータルを利用のみからの情報ですので、記事を参考にされる方はご注意ください。


学習eポータル経由のMEXCBT利用

 学習eポータルからMEXCBTにアクセスできるのは便利です。生徒データも連動していますので、名前を入力したりする必要はありません。

 私の所属は高校ですが、小学校、中学校のコンテンツも閲覧・生徒に利用もできます。

MEXCBTのコンテンツ(高等学校を中心に)

 高校のコンテンツは小学校や中学校に比べると、圧倒的に充実していません。学習指導要領もそうですが、小学校から順次という感じでしょうか。高校のコンテンツの各教科の大部分は、高卒認定試験関連です。あと、PISAや漢字検定や数学検定などがちらほら。

 「学び直し」のために、小学校や中学校のコンテンツを利用しようとした場合、今度は逆にコンテンツが多すぎて選ぶのに苦労します。文部科学省自体のコンテンツと、各自治体から登録されたコンテンツがあります。とりあえずタイトルだけ見ただけでは、その教科のどの部分の何の内容について学習できるのかわからないものもたくさんあります。

MEXCBTのコンテンツの検索

 システム内検索できるようになっていますが、なかなか上手に検索できません。検索できないというか、ほしい情報にアクセスしづらいです。

 「学び直し」となると、生徒にこんな力を身につけさせたいとか、学習を復習をしてほしいという曖昧な要件で使わせたいことも多いと思うのですが、そういった細かいことまではコンテンツ内からは検索できないという意味です。

 それぞれのコンテンツにもっとたくさんのキーワードや項目がちりばめられていたら検索対応できるかもしれませんが、現在のところ、学習する学年やタイトル等の完全一致みたいな検索です。

MEXCBTで生徒が解答する

 基本は画面タッチ、キーボード等による入力と送信です。Chromebook のロックモードみたいなものはないと思うので、ブラウザの別タブでウェブ検索も可能です。また、「【がっこう】を漢字で書きなさい。」のような漢字の書き取りの場合、入力・変換すれば表示されてしまいます。

 いわゆる試験のような形での解答はできないと言ってよいと思います。しかし、試験形式のコンテンツだけでなく、日々の学習に利用するコンテンツもあるようです。各自治体の小学校や中学校の先生が作ったコンテンツで、それが共有されており、ノートや作文用紙に書いたりするような問いです。この場合、MEXCBTに解答をフィードバックしたりはしません。授業教材をMEXCBTで共有している形です。

MEXCBTの生徒の解答閲覧とタイムラグ

 MEXCBTを利用した生徒の解答は一覧で分かりますが、学習eポータルにデータが反映されるまで少し時間がかかります。学習eポータルによると思いますが、私が利用している学習eポータルは数日かかります。生徒の解答の状態をリアルタイムに把握はできません。

「学び直し」に活用できるか

 できなくはないが、上記のことから考えると少し工夫と労力が必要のようです。「どのような力を育んでほしいのか」の視点を大切に利用すれば、それなりに効果はあるのではないかと思います。

MEXCBTと学習eポータル

 MEXCBTは、あれこれと改善点はありそうですが、文部科学省がCBTをすることは英断だったと思います。正直なところ、現時点では完璧には整っていない雰囲気ですが、利用をGoしたことは、私としてはすばらしいことだと思います。一昔前なら、批判等をおそれながら、ダメな理由を探して、前例踏襲の保守的な対応をしていたと思いますので、時代の変化に即しているとも言えます。
 
 コンテンツが充実し、必要な情報に迅速にアクセスできれば、MEXCBTは生徒にとっては個別最適な学びに、私たち教師にとっても働き方改革につながるものだと思います。教育DXっていうんでしょうかね。
 
 文部科学省の方はCBTには精通している方は少ないと思いますので、学習eポータルを運営する民間企業さんとしっかり連携して、少子化でますます数が減っている子どもたちのために良い仕組み・システムづくりに期待します。

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下記は、私の関連記事とマガジンです。


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