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忘れ去られた名盤「生命の故郷」: 70年代イタリアのシンフォニックロック傑作

■Maxophone (生命の故郷)
■収録曲 Side 1 - 1. Ce Un Paese Al Mondo(6:38) 2. Fase(7:06) 3. Al Mancato Compleanno Di Una Farfalla(5:52) // Side 2 - 1. Mercanti Di Pazzie(5:51) 2. Elzeviro(6:48) 3. Antiche Conclusioni Negre(8:54)
■パーソネル:Alberto Ravasini(vo,g,b,flute) Giovanna Correnti(cello) Leonardo Schiavone(sax,flute,clalinet) Paolo Rizzi(double bass) Roberto Giuliani(g,vo,p) Tiziana Botticini(harp) Maurizio Bianchini(vo,per,vib,horn) Sergio Lattuada(p,organ,vo) Eleonora De Rossi(violin) Susanna Pedrazzini(violin)
■リリース:1975年
■カバー・アート:Cesare Monti, Wanda Monti

1970年代のイタリアには本当に奇跡的に素晴らしいアルバムを一期一会的に1枚だけ発表して消えてしまい、その後のメンバーの消息は不明というようなバンドがいくつもあります。これもそんな中の一つです。

実は2000年代になって、イタリアの当時のバンドが再結成して川崎のチッタでライヴをするという奇妙なことがおこっていて、このバンドも、なぜか2000年代に2枚アルバムを出しているようなのですが、それらは未聴。

しかしながら、70年代においては、彼らはポッとシーンに登場して究極のシンフォニックロックを発表して消えていったのです。

マクソフォーネの音というのは、時にはクラシカルに時には教会音楽のように抑制的にシンフォニックで、時にはジャズで、時にはカンツオーネで、時にはシャンソン的で、時にはブラスロックで・・・というように、あらゆる要素が万華鏡のように入れ替わり登場するものの、不思議な整合感でまとめられている・・・と言葉にするとこんな感じの音楽です。演奏はかなり上手い部類です。実際には貼り付けたyoutubeで確かめてもらうことにして・・・。

写真のLPは再発イタリア盤ですが、キングレコードのユーロコレクション盤には、各曲に邦題がつけられていまして、最初から順に、生命の故郷、位相、蝶の忘れられた誕生日、エルゼヴィール、狂気の商人達、黒人達の古の結末です。また、アルバムの邦題は「生命の故郷」でした。

曲の内容というか歌詞は、簡潔にいうと、自由、暴力など政治色の強いものです。当時のイタリアのバンドはどれもそのようであったようですね。1970年代のイタリアの政治背景は相当に脆いものであったようです。「1970年代後半から1980年代初頭は、政治的に非常に不安定な状態に陥り、「鉛の時代」(イタリア語: Anni di piombo、英語: Years of Lead)として知られている。by wiki」・・・だそうです。

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