第137回 娘に残したいこと

娘も3歳半になり、わたしが大学院博士後期課程に合格したことで、子育ても新しいフェーズに入ったのかなと思うこの頃です。

還暦にして大学院を受験したことは、わたしにとって一大エポックでした。長年の夢であった研究生活がもうすぐ実現します。

それと子育てとなんの関係があるのかと思われる読者もいるかもしれません。

娘とわたしの年の差は50歳以上あります。普通の親御さんに比べれば、娘との時間は短いのかもしれません。

そこで娘に残してやれることは何かを考えるわけです。伝えたいことは何か。

直接には言わなくてもいつかわかるだろうと思うこと。それはチャレンジ精神を失わないことです。

たとえわたしがこの先博士号をとったとしても、学問の世界に貢献することは少ないと思います。若い、知力も体力も優っている人たちが日々研鑽しています。

でも、もし娘が長じて自分の父親の生き方に興味を持った時、わたしが還暦にしてなしたことに、娘が何かを感じてくれればそれでいいと思います。そのためには研究の手を抜くことはできません。

わたしを誇りになど思ってくれなくてもいい。ただ愚直に壁にぶつかっていった。そう思ってもらえればいいと思います。

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