人を巻き込むストイックはただのワガママ

例えば満点を10として合格ラインが6の物があるとして、8練習をして本番で8のパフォーマンスが出来れば万々歳だと私は思う。
2の余力を残す事でイレギュラーな事象への対応もしやすい。

対して、頑張る事こそが正義とばかりに、睡眠その他の行動を犠牲にして12の練習を繰り返す人がいる。
無理を繰り返したところで満点の評価を得るというのはなかなか難しく、結果9点だったとするとその差はたった1点しかない。

結果だけを見た人間からすれば2人はキチンと練習をした大差のない人間という事になる。

もちろん、ストイックな人間は自分に負荷をかけて成長していく過程が好きなのだろうから否定はしない。

しかし、例えば当初5時までの練習の予定にも関わらず体育館を7時まで借りているなどの理由で監督やコーチを含むストイック人間が練習を続けてしまった場合、帰るに帰れない状況が出来上がってしまう。
5時からのテレビを見たかったかも知れない。5時半からの映画を家族で見に行く予定だったかも知れない。
この段階で本人のみならず家族や周りを巻き込んでいる事にストイック至上主義の人間たちは気を配れないのである。

人を巻き込んだ時点でストイックはただの我儘でしかなく害悪と化すのである。

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