家事代行サービスを使うのに躊躇している。いわゆるワーママになってしばらくたつが、想像していた以上に時間がない。共働き、1歳保育園児、実家は遠方、平日ワンオペといったキーワードを並べれば、どことなく我が家の雰囲気をつかんでいただけるだろうか。
おそらく家事代行サービスは、我が家のような家庭が典型的なターゲットであろう。
値段設定も絶妙で、高いけれど出せないほどでもない。いや、その道のプロに家事をやっていただけるのだから安いものであろう。
私が利用をためらう理由は、金銭面ではない。（たぶん）
それは、仕事も家事も手を抜かず頑張っている他のワーママたちの存在なのである。
どうも、世間には出産しても身だしなみにきちんと気をつかい、育休中には資格を取得し、仕事復帰後は短時間で成果を出し、平日は早朝に起床して掃除や洗濯をし、週末にはきちんと作り置きをしているワーママがたくさんいるようである。というか、実際に身近にいる。
そもそも手抜き家事しかしていなく、社会に役立つ崇高な仕事をしているわけでもなく、すっぴんにマスクで毎日仕事に向かう自分レベルの人間が、プロの手による家事代行サービスを使うなんて恐れおおいと恐縮してしまうのである。
そして、頑張っているワーママ達が遠い存在ではなく、身近なママ友、職場の先輩だからバツが悪い。
有名人などがバリバリやっている分には、さすが有名人だわ、体力半端ないわと思って比べる気にもならない。しかし、一見すると自分と似たような人、自分がちょっと背伸びすればとどきそうな人と比べしてしまうのだ。あの人でできるんだから、私だって頑張らなければ！という気持ちが湧いてしまうのである。
私が家事代行サービスを使うには心のハードルに打ち勝たねばなさない。
サービス自体は素晴らしいものと思っているのだが。。。