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言われたくないのよ、食事の話。

こんにちは、じぞうといいます。
体調不良の時期が長く、苦労してきた人間です。

不調の改善方法を探したり助言を頂く際、どうしても言われがちなのが「食事の話」ですよね。
あれがいい、これが悪い、このタイミングにしろ、それは食べるな。
これが私は本当に嫌でした…

当時、本当に若い頃ですが、不調の激流の真っ只なかにいた私は、そういった食事の調整に関する話を聞くたび「日々こんなひどいつらさを耐えてるのに、なんで食事まで色々言われたり我慢したりしないとダメなん」と怒りにも似た気持ちを感じていました。そして半分グレて、朝からジャイアントコーン(アイス)などを食べていました。私は我慢などしないと。

そんな事が続いていたさなか、夏に倒れます。
倒れたというか「気持ちが悪くて水も飲めない」という体調になりました。また、クラクラしてふらついてうまく立っていられません。もらっていた胃薬やはき気止め、めまい止めなど飲んでも全くだめ。
そうなる前から似た様な不調はありましたが、いよいよ酷くなりました。
夏だったので熱中症かもしれないと不安にもなり、行きたくなかった病院に一念発起して行きます。歩けないので院内では車椅子を押してもらいました。

これほど明らかな異常なのだから、どこかおかしいに違いない。そう思っていたのに、様々な精密検査の結果は全て「正常」。愕然としました。

(その後、別の病院で東洋医学に出会い、ずいぶん悩んだそれらの症状がたった2日飲んだ「五苓散」ですっかり消え失せたことがあまりに衝撃的でそちらはそちらで開眼するのですが、それはまた別のお話です…。)

当時を今振り返ると、東洋医学的には明らかな「水滞」の症状でした。舌はパンパン、脈はニュルニュル。
甘い物や炭水化物を摂取すると、それらは体内で水と結合したり、水を生んだり、とにかく水を体に増やします。
(砂糖は体内で固体として存在できないので水をくっ付けます。炭水化物は消化されると二酸化炭素と水が体に残ります。’炭水’化物の所以ですね。)

そして不調等があって動きや活動が減ったり代謝が落ちると、そういった水がうまく巡らず滞って溜まってしまい、余分となり、めまいや吐き気、頭痛などの元になるんです。(近年はコロナやその後遺症の重症化にも関連していると言われています。)

体内の水の通り道って、なんとなくイメージしてしまう「口から膀胱までの一本道」ではなくて、全身の先の先まで網目の様に細かく広がっているんです。全身の細胞や皮膚を作っている要素のひとつも水ですからね。それらも日々入れ替わっています。「人の7割は水」なんて言葉もあるほどに。

その水の網の目の、例えば内耳あたりで滞りが起きればめまいや気象病がでやすくなる。胃で起きれば食欲不振やはき気。皮膚下に溜まると痒みや湿疹に(’湿’気の疹です。靴下や下着などのゴムの締め付けでミミズ腫れのように痒くなる方も典型的な皮膚の水滞ですよ。)
と、このように様々な不調の元となります。

更にこのような体調になると、メンタル的にも「ぐるぐると出口なく思い悩みやすい」「問題だと感じることから目や思考を離せない。でも解決のための行動もできない」といった非常に苦しい状態になりやすいです。同じ場所で、ブレーキを強く踏んだまま延々とエンジンだけをふかして消耗してしまうような。

なので気象病や東洋医学に詳しい方は、
・低気圧がきたら炭水化物や甘い物は控えて
・なるべくよく動いて
・少し汗をかいて
・五苓散の準備を

などと言うんです。余分な水を体に溜めたり、滞らせないためですね。

低気圧は内耳に影響を与えますし、雨が降ると外界に湿気が増えるので、体に水が多い人は影響されて更に体内が湿っけ、水気が増してきます。(雨の日の洗濯物がずっと渇かないのと同じ感じですね。)そうやって水による不調が更に増してしまうのです。
(ちなみに、小さなお団子ひとつでもぐっと体の水気が増しますよ。)

しかもこの内部の水の滞りは、目で見て判断がしにくいです。
水の滞りと聞くと「むくみ」がイメージされ「足が太く張る」などと思いがちですが、水滞がある方でも足がむくまないことは多々あります。
なので自分が水滞であると尚更感じにくく、不調が長引くわけです。(東洋医学的には水滞は脈と舌でよく見えます)。

話が長くなりましたが、私はこうして「気軽に食べてきた物が想像以上に体に、そして体調に影響を与えている」ということを身をもって知ることとなりました。

とまぁ、そうはなったのですが、もともとジャンク好きでわりと雑なタイプの私は、その後もわりと偏りめの食生活を続けてしまいます(あと当時はそれが普通だと思っていました。だって周りのみんなも同じもの食べてるし)。

本格的に意識を変えたのは、それからかなり経った後、ベンゾの離脱症状に苦しんでからですね。
【根本的に変えないとどうしようもない】という事態に陥ってからようやくです。本当にようやく。

でも、そのことで心底「食べたものがダイレクトに体と心を作っている」と理解ができました。「この感じの不調って、昨日のドーナツのせいだな…」など、感覚的にも色々自覚できる様になりました。
(ちなみに西洋医学的にも、炭水化物や甘い物(特に単糖類)は血糖値を大幅に乱高下させて直接的に気分や体を変調させます。なので最近はメンタル系疾患で血糖値のコントロールを勧める記述も増えましたね。)

なので、みんな「食べ物に気をつけて」と言うんだな〜と、何十年もかけてようやく納得しました。

長年SNS等で色んな方のご飯の写真をちらほら拝見してきましたが、上記の事柄やその他色々な東洋・西洋両医学の概念を加味すると、大変お節介ながら「この方、この食事をこうしたら絶対もっと心身楽になるわ〜」と感じる方が多々おられます。

その多くはどうしても

炭水化物と甘味過多
タンパク質が全然足りてない
(タンパク質を揚げ物として油物+炭水化物で取っており、正味量が少なかったりすることも多いですね。)

あとは、
「一般的な健康イメージ」による弊害 もありますね。
例えば水滞がある時は「ヨーグルト」が向きません。余計に体に水気を溜めるからです。
だけど、健康的なイメージがあるので漫然とヨーグルトをとられてる方も多いです。

話し出したらキリがないのですが、この様な経緯から、近年では食事内容や摂取タイミングの話をしばしばつぶやくようになりました。

「こんな事、ほんとに聞きたくないだろうなぁ…」と思いながら、つぶやいています(´`*;)そのあたりの煩わしさは誰よりもわかるつもりです。

でも、やっぱり大事なことなんですね…

私は何にも悪いことしてないのに、なんでこんなに不調なの」と世界や人生を呪いたくなる時。
実は気づかずに自分で体に負担をかけ続けてきた事実があったりします。結構多いと思います。

体に関してはどの要素をとっても、「多すぎも少なすぎも負担になる」。
体や脳の仕組みってまだまだ分かっていないことが多く、健康のための「真理」と言えるような物事って相当少ないと感じていますが、この「体にとって、多すぎ/少なすぎ」という視点はかなりそれに近いと思っています。

食事や栄養に関してもそうですし、運動量にしても、刺激量(ストレスなども含む)にしても。
どこかに偏らず、「’今の自分’の中ほどを保つ→’中ほど’のレベルをジリジリより良く底上げしていく」ことを目指したいです。


もちろん今の生活を無理して一気に変えなくてもいいですよ!(一気に変えさせる健康教室などもあり、効果がとても分かりやすいのですが、やはりかなりつらいです…)

なので例えば
・炭水化物の単食ぐいだけはやめる
(おむすびやパンだけ、カップ麺だけ等は避けて、卵やお肉、お野菜なども合わせる)

・おやつをチップスやチョコからタンパク質に変える
(スルメやチーズ、魚肉ソーセージなどにする)

・甘い飲み物は空きっ腹でのまない
(食事の最後などにゆっくり楽しむ)

・炭酸ジュースが好きな方は飲み物を一部炭酸水に変えてみる。コーヒーはカフェインレスを挟む

・美味しいプロテインを利用する
(タンパク質が足りてなかった方が急にプロテインをとると、消化酵素が追いつかず負担となって余計しんどくなることがあります。それこそ「水の滞りの元」のようになってしまう。なので無理せずご自身のペースで少量ずつ増やしてくださいね。)

などなど、少しずつ少しずつ、やりやすい方法で見直しをしてみてください。
あとは、できる時でいいので少し体を動かすこともお忘れなく。3分ほどその場でジャンプしたら、鍼灸の気を巡らせる治療1回分の効果くらいはあるんですよほんとに。
(できない時は勿論無理をせず。でも「ずーっとしんどい」という状態が長く続いている場合は、しんどくても目が回っても、体を少しずつ動かすことが改善につながりやすいです。)

今暗闇の中にいる気がしていても、あなたの体調はまだまだ良くなります。
その際の「正しい努力」、という言い方は嫌なのですが、効果的な道筋から大きく逸れずに進んでいただきたいなと思います。外れまくって余計な時間をかけまくった私からそうお伝えしたいです。

食事のことは、言われたくないけど、やっぱり大事だ。

長くなりましたが、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。
少しでも楽に過ごせる時間が増えますように、お祈りしています。





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