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プロダクトマネージャーが意識するプロジェクトマネジメント〜第0試合〜

ここ数年、プロダクトマネジメントという言葉がよく使われるようになり、プロダクトマネージャーとしてのニーズも増えてきました。体感として、転職市場においても各社プロダクトマネージャーの求人が増えてきたように感じます。
一方でプロジェクトマネージャーという役割もあり、どちらもPMと略されるため一体何が違うのかと思う人もいるかもしれません。

この二つを簡潔に定義してしまうと

プロダクトマネージャーの責務→WhatとWhy(何を、どうして)
何を作るのか、なぜ作るべきなのかの責任を持つ人
プロジェクトマネージャーの責務→HowとWhen(どうやって、いつ)
どうやって作るかに責任を持つ人

という整理かなと思っています。

プロダクト開発においては専門的な知識が必要とされ、取り巻く環境はこの10数年で複雑に、役割はより細分化されてきています。ただし、役割としての細分化はあるにせよ考え方は変わっていないと思います。プロダクトを作る上でWhat,Why,How,Whenは必ず誰かしらが担っている物です。というかこれが無ければプロダクトは形にならず、世に出る事はありません。

プロダクトマネージャーやプロジェクトマネージャーと呼ばれる役割はこの要素を引き受ける所ではあるのですが、だからと言ってそれぞれに知識を分断して良いのかと言えば決してそんな事はありません。

プロダクトマネジメントトライアングルに沿って話をすれば、プロジェクトマネジメントの要素はプロダクトマネジメントに包括されます。最初にこの二つの定義をしましたが、それはあくまで職種としての分け方であって実際にはそれらを分け考える事は出来ません。そもそも、What,Why,How,Whenをしっかりと機能させなければいけないわけですから。

プロジェクトマネジメントを意識する

何故こんな事を書いているのかというと、プロダクトマネージャーにとってプロジェクトマネジメントは一要素という事が都合良く解釈されている事があるのではないか。と思った事がきっかけです。

組織や立場、状況によってプロジェクトマネジメントの比重に違いはあります。実際に立ち上げフェーズのプロダクトと運用フェーズのプロダクトでは求められる要素が違います。
僕が担当しているサービスはこの1年は立ち上げに近い事をやっていますし、責務として開発と戦略の2つの組織を見ており、両人格で考える事もあるため、よりこの使い分けを意識する必要がありました。

もちろん、全てを一人でやりきる必要はないとは思います。しっかりと巻き込んで、サービスを前進させる事が重要です。ただし、少なからず前提の知識を持っておく必要はあると思います。
何よりプロダクトマネージャーはプロダクトに責任を持つ立場と言う点は変わらないので、ステークホルダーとそれぞれの共通言語を使ってコミュニケーションを取る瞬間が多いです。そんな中でHowとWhenの知識を身につけておく事でプロダクトマネジメントがより楽しい物になるのではないかと思っている次第です。

PMBOKから特に意識する部分をつまみ食いする

PMBOK
プロジェクトマネジメントの知識を体系化したものであり、複数の知識エリアから定義されているものである。また、ソフトウェア開発のプロジェクト管理において必要な知識体系である。

現在、PMBOKは第7版まで出ており、4年ごとに改定されています。最近の第7版ではかなり内容がコンパクトになっており、成果物では無く価値に焦点をあてていたり、と全体的に変わっている印象です(僕自身が第7版をまだちゃんと読めていないのでここら辺は追々インプットしていきたいと思います)

とは言え、考え方の根本が変わるわけではないのでプロダクトマネージャーが意識する事でプロダクト開発に役立つポイントをこれからまとめていこうかなと思います。

まとめ

という事で今回は前段としてプロダクトマネージャーがプロジェクトマネジメントを意識する理由を書いてみました。恐らく世の中のプロダクトマネージャーは意識的であれ、無意識的であれ、プロダクト開発のプロセスで様々なノウハウを持っている人が多いと思います。僕自身もディレクター時代の経験が今の仕事に役立っている事は多いですし。

また、現在の組織でちゃんとプロジェクトマネジメントの知識の底上げをしていこうという取り組みも行っているため、自分の備忘録も兼ねて、これからプロダクトマネージャーを目指す方や、プロダクトマネージャーに挑戦し始めた人にとって何かしらの手助けになれば幸いです。

まずは第一回目を書いていこうと思います。プロジェクトマネージャーの方からのコメントなどもいただけると励みになります。

デザインやサービス改善、転職ノウハウを実体験を元に書いています。サポート頂けたら嬉しいです。