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50歳手前無職

僕は18歳で高校を卒業して、中小、零細企業ながら、ずっと正社員を続けてきた。

関東の田舎ではあるが、いくつか転職しても正社員にこだわっていた。

年齢的に管理職の経歴の方が長くなった。

男として、のちに結婚した妻のためにも、正社員じゃなければ男じゃないくらいは思っていた。

残念ながら子供には恵まれず、妻も僕が44歳の時に病気で亡くなってしまった。

僕は一人っ子で、更に親もすべて亡くなっていて、今のままでは天涯孤独が約束されてしまった。


土地は4反5畝(約45アール)ほどあったものの、このままでは国に取られるだけであるから、すべて売ってしまうことにした。

先祖代々の土地を守れとは田舎のお堅い考え方である。

正社員で、休みもろくになく、たった1人で4反5畝の土地など守れるものではない。

情けないことに、地目は田なのに、減反政策で耕作放棄地にしてしまい、草や木までが生い茂って野獣が住んでしまう懸念があった。


もう人生の半分は通り過ぎた。


これから結婚する、子孫を作るつもりもなくなってしまった僕は、土地を売り、1人で住むにはちょうどいい借家に住むことを決意し、田舎から出て完全に知らない場所へと引っ越すことにした。


おごりかもしれないが、正社員でいろいろ責任を持って精神的に疲れる仕事はやめ、ゆっくりと自分のペースで余生を過ごしたい、そして新しい土地でどこまでやっていけるか挑戦するという決意を持つことにした。


どう余生を過ごしていくか



田舎には責任を持って僕の面倒を見てくれる人はいないので、人口の多いところで人ではなく、企業に頼むことにした。

企業なら金さえあればなんとかなる。

人だと金よりも心である。

そしてその心も崩壊するかもしれない。

金なんか要らないといわれるかもしれないし、いや悪いけど、只より高い物はない。



心と心を通わせて、自分の首を絞めるなら、薄っぺらい関係で、自由になった方がいい。



というわけで、今までは親名義の家賃0円から、借家家賃5万円。

役職付きで月収30万円から、パートでもいいから月収15万円へという目標を決めた。



ただ50歳手前なんてどこも採用してくれない。

まだ貯金が4桁あるから、高を括っているというのがあるからではあるが、いまのところ働きたいという気持ちはなく、そこに新型コロナウイルスが入ってきたから、余計に人と関わるのが億劫になった。




人と交わいたくない


働きたくないとはいえ、金は稼がなくてはならない。

田舎みたいに家の中にいれば、引きこもりだの、何やってるんだと近所から言われるのだが、都会ならそんな心配はいらない。

実は僕は田舎にいるときから、FX(外国為替証拠金取引)をかじっていた。


これは調子がいいときは、すごく稼げる。

世の中には自分の給与所得よりもパチンコで稼いだ方が多いという人もいるが、これもそんな仲間ではないか。

パチンコは今の世の中あまりいい顔はされないかもしれないが、FXなら、人と会う必要もない。

家でひきこもって、堂々と稼ぐことができる。


ただデメリットは損をすることもあるし、本当に生活費にするためには、一日中為替相場を見ていなければならない。

片手間ではだめなのである。


自分なりに1日の稼ぐ金額を決めることも大切だ。

結構失敗してきたからそういうことが言える。

そしてこの場所でしばらく専業で頑張っていこうかなと思っている。


今のところは1日1万円以上は稼いでいる。



パソコン、スマホ1台で勝負する


50歳手前で更に今まで管理職ばっかりやっていると、転職時にいろいろ気をもんでしまうと思う。

若くて経験のない人間にこき使われるのだ。

僕はそんなに気にしないのだが、いざやろうとなると変なプライドと、臆病な気持ちが出て、履歴書を打ち込んでも応募をクリックできない。

まずは正社員なんて雇ってくれないし、パートとしても経験した仕事しかしたくないから、せいぜい月収8万円がやっとではある。


人と交わって、心をすり減らして月収がそのくらいなら、FXで自分の責任だけで月収20万円超えをすることが可能なら、そちらの方がいいかもしれない。

パートとFXは兼業はしない方がいい。

8万円+20万円なんて、そんな簡単にはいかない。


50歳に近づいてくると、新しいことや、視野を広げることが困難になる。

それでもパソコンとスマホはうまく使えるようにならないと、これからは生きていけない。

今回は事前にこういったことに出会えていて、ある程度自信が付いたから生きている証は出てきたが、なかなかそうなることは少数派かもしれないが。


などと言いながら、僕はWordもExcelも出来ない。

日本語ワードプロセッサーなら出来る。


もし、今まで記事にしたことが覚悟としてやれるという自信がなければ転職はしない方がいい。

僕は守るものがないから出来るのであって、50歳手前の人が仕事を変える、仕事術を変えるというのは、ほとんどの人は月収が落ちたり、人生が悪い方向に向かうことになるのではと思う。


しかし僕はこんな道を選んだ。

実は今の時代にマッチしてしまったように思えるが、これは偶然で、僕が時代に合わせたわけではない。


中年は保守的になろう


はっきり言えば、今の仕事が順調じゃなくても、どうにか流れに乗って環境を変えるべきではないと思う。

川に例えるならば、大木がつかえていて、水の流れが止まって新陳代謝が崩れてしまったとしても、いずれは大雨が降りすべてを流してくれる。

無理して動くと体力が奪われると同時に、余計に環境が汚染される。

そしてヘドロとなり、その場に沈んでしまう。


50歳なら、あと10年我慢すればいい。

オンライン、テレワークがよくわからないなら、毎日の満員電車に乗っていた方が気が楽ではないかと思う。

無理をせず、時代と自分の考えたとうまくバランスを保ちながら、生きていくのが、中年のこれからの仕事術ではないかと思う。


#これからの仕事術

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