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新人、若手向け。人間は毎日同じようには生きてないし動いていない、というお話

先日、美容室に行ってきました。

前回から担当のスタイリストが変わって、その方のことをきっかけに書いた記事があります。

今回もこの美容室のスタイリストさんにまつわる記事を書こうと思います。


先日切ってもらった髪型、妻からも娘からも好評で、担当が変わって初見でこんなに仕上がった髪型にできたのは、すごいセンスのあるスタイリストさんだな、と妻と話をするくらいでした。こんなことは初めてでした。

で、この前美容室に行って、スタイリストさんにそのことを伝えました。そしたら話をしている中でこんな提案をしてこられました。

「この前のコンセプトを活かしつつ、今回はこの部分をもう少し短くしてこういう形にするともっといいと思うんですがどうでしょう?」

今までなら、「お任せします」と言うと、大体スタイリストさんから「じゃあ今回も短めにやりますね」「この辺を残す感じでやりますね」ともう少し大雑把な感じだったんです。

でも今回のスタイリストさんはさすがお店のNo2。ちょっと違ったんです。

来店した私の髪の毛の伸び具合、収まり具合、そして家族からの評判などの話を加味して、分析、評価をした上で、細かいスタイリングの提案をしてこられたんです。

男性で短髪であれば、そこまでの提案は普通しないと思うし、今までいくつかのお店を回ったことはありますが、ここまでの提案を2回目にするスタイリストさんはいませんでした。初回は丁寧にカウンセリングをするお店はほとんどでしたが、2回目となると初回の延長でそのまま何となく切り始めるところも多かったわけです。

今回もいい感じに切ってもらえました。娘からは「パパかっこいい!」と帰って早々に言ってもらえて満足でした。


さて、ここから何が言いたいのか。

我々の世界でも、外来の方なんかは特にこの話が当てはまりやすいのかな、と思うのですが、ちょっと簡単な一例を出します。

どちらでもいいのですが、歩行の立脚期、もう少し細かく言うと立脚中期辺りで、側方に傾くような歩行をされている患者さんがいるとします。

で、例なので適当に書きますが、中殿筋の弱化が問題だと初期評価で確認したとします。そして2回目。歩容としては側方に傾く歩き方をしている。でも少し違和感を覚えた。

こんな時にどうするか?ということ。

側方に傾いているのは変わらないんだから、中殿筋弱化に対するアプローチを同じように継続するのか。

それとも初回から2回目、何度目でも同じですが、どんな風に自主トレをしたり、生活をしたり、仕事をしたり、体調の変化はあったのか、当日の体調はどうなのか、痛みや悩み、違和感はどうなのか、色々な聴取、評価をしながら、メニューを調整していくのか。

要するに、何気ない会話をしたり、何気なく立ち座りや歩行の様子を確認した上で、ほぼ同じような歩行をしているけど、メニューを再検討するとか、別な評価や確認をするのか。

そういうことをちゃんとできているだろうか。盲目的に同じメニューをただ繰り返していないだろうか。


それが今回の記事で伝えたいのです。

新人さんや若手の方に向けた内容かもしれません。

私を担当してくれている美容室のスタイリストさんのように、さり気なく、何気なく確認を進めつつ、新たな提案をしてこられたように、セラピストの介入においても、同じような歩容をしていたとしても、毎回色んな角度からの確認や評価をする。何気なく、さり気なく色んな確認をした上で、絶妙にアジャストしていく。

こういうことがどんな仕事でも必要なんじゃないのかな、ということですね。

私も新人や3年目くらいまではこれが上手くできていないことが多かったと思います。頭が固かったんですよね、当時の私は。

当時の私がこの記事を読んだら、
「うわーーー!!!!ホンマやったぁぁ!!俺全然できてへんわ!!」
と赤面して読み返していることでしょう。

私も経験を重ねて少しずつできるようになりました。

私の新人や若手の頃のような経験を、今の若い方々がせずに、確実に成長できるように。この記事が少しでも役立てば幸いです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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