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番外編 【円安について】

皆さんこんにちは!パパリーマンです!
本日は円安についてお話したいと思います。
最近身近なスーパーに置いてあるものが値上がりして大変ですよね。円安について冷静に過去の歴史から振り返ってみたいと思います。

【目次】

  1. 輸出で大儲けした日本

  2. 貿易摩擦で為替が円高に急進

  3. コストカッターになった日本

  4. 大企業と外国人しか得をしない日本

  5. 今の円安について

  6. 日本が生き残る道

1.輸出で大儲けした日本

実はバブル前の1980年代の日本は経常収支の黒字ベースで対名目GDP比率で平均的に2%台の水準に達していました。これは、1970年代の1ドル=360円の固定レートの下、1980年代でも1ドル=220円〜250円と円安の中、更に国内の製造業の対外競争力が向上し、貿易収支の黒字が定着したことが一つの背景として挙げられます。つまり日本は輸出で物凄く稼いだと言う事です。円安という事は日本の企業にとっては1ドル稼げば日本円換算で200円近く入ってくるのでドルを貯めるメリットは大きいですよね。

2.貿易摩擦で為替が円高に急進

ただこうした中、1985年に先進5か国大蔵大臣・中央銀行総裁会議(G5)において、アメリカの貿易収支の赤字が拡大しドル高是正に向けた合意(プラザ合意)がなされたことから、日本円の為替レートは急速に増価し、プラザ合意前の対ドル240円前後から1986年9月には152円に達した。更に1990年にはバブル崩壊と経済成長の鈍化を受けて経済が停滞していきます。このプラザ合意による円高が、日本企業の海外進出を後押しし、過去20年近く日本の賃金が上がらない原因にもなります。

3.コストカッターになった日本

プラザ合意とバブル崩壊以降円高と不況になった日本の企業は生き残るために2つの選択肢をとりました。1つ目は海外に工場を作り現地での生産を増やす事、2つ目は日本国内生産に関しては商品の値段を上げないようにコストカットを徹底する事です。そうする事で日本企業は海外にドルで資産を貯めていく一方、国内での生産については徹底的なコストカットで利益を確保していきました。

4.大企業と外国人しか得をしない日本

海外では付加価値の高い商品を高くして売るという事が当たり前の中、諸外国の賃金は上昇していきます。すると余剰資金が生まれ、資産運用のため株式投資をする人口も増えていきました。日本の上場企業の多くがコストカットと海外シフトにより利益を生み出しており、その資金の還元は国内の人件費ではなく外国人投資家への配当に当てられています。

皆さんもうお分かりでは無いでしょうか?

ドルを稼げる力のある日本の大企業と、その大企業に投資をする外国人投資家だけが儲かる経済の仕組みが今の日本なのです。一方日本の企業はコストカットを徹底してここまで利益を確保できただけに、そう簡単に賃金上昇は期待できません。

5.今の円安について

今の円安についてはドルを稼ぐほどの輸出競争力のある企業にとっては追い風かもしれません。ただ多くの中小企業にとってはまずは国内市場で生き残っていくので必死では無いでしょうか。改めて過去の歴史を見ても世界の基軸通貨を稼げる企業は得をし、それ以外の企業は損をするような仕組みになっていますね。これはアメリカが自国でドルを発行し、世界の貿易基軸通貨になっている以上は今後も変わらないでしょう。円安がどれほど膨らんでも、海外に工場を持ちドルを稼ぐ大企業にとっては痛くも痒くもなく、また利益を上げ続けることができ、その利益は外国人投資家に還付されます。

6.日本が生き残る道

日本の内需は未だに大きいとはいえど、今後少子化高齢社会になっており、市場規模が拡大する事も考えにくいです。そんな中諸外国の賃金は上がり続け、日本の賃金はドルを稼がなければ停滞し続けるでしょう。インバウンド誘致及び諸外国の地域に合わせた高付加価値の商品輸出というのは必須になるのでは無いでしょうか。ただそんなすぐに社会構造が変化するとは思えません。まず私達にできる事はできるだけ日本円という現金を何か付加価値の高い資産に変える事ぐらいなのかなと思います。後は毎日一生懸命楽しく生きましょう!

以上

2児の父パパリーマンより






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