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ー続ー 母と息子とバレンタイン✨

2月 14日。決戦の日。

ー15時ー

息子はまだ帰って来ません。

今のところ、こっそり出待ちしてる女子らしき人物も見当たりません。

とりあえず私は息子が帰宅する前にチョコを渡しに来てくれたフライング女子に対応するバージョンを想定し、優しくて綺麗な〇〇君ママ✨としていつでも出て行けるように化粧バッチリで待機しています。



ー16時半ー

息子が帰って来ました。
…私の見間違いでなければ手ぶらです(´ε` )

『チョコ貰わんかったん?』そう尋ねると

『だって学校に持って来たらいかんもん』と…

おいおい。
真面目かっっ!!!

『じゃあ誰か家に持って来たりせんかな〜?』私がそう言うと

『ないと思うよ。だって住所教えて〜。って聞かれたけど教えなかったもん』


…と。。

アホか?! こいつは💢💢💢


あぁ…
今年もまた何事もなくこのまま終わるのね。


おかしいな。。
note上で日本中の女子に呼びかけたはずなんだけど…
なんなら世界中の女子へと届いたはずなんだけど…


そうガックシ肩を落としていた…



ー18時ー

ピンポーーーン。チャイムがなる!!

すっかり日が暮れた薄暗いインターホンの画面に女の子の姿が!!


来たぁぁぁぁぁーーー!!!

女の子来たぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!



ど、ど、ど、どうしよう。。

私が『はーい。どちら様?』って出てもいいもんだろうか?

きっと、この女の子もドッキドキで来てくれたはず。
凄く緊張してピンポン押した時、好きな男の子の母親が出てきたら益々緊張しちゃうんじゃない?

ダメだ。
ダメだ!
そんなんさせたら可哀想!

私はすぐさま息子の元へと行き

rお兄ちゃん! 来た! 来た!
早く! 早く玄関出なさい!』と告げるも

『え〜? 来たって誰が?』

『知らん。分からん。でも女の子来てるから!
きっとチョコ持って来てくれたんだから早く受け取りに行きなさい!

ほら! 急いで!!
女の子を待たせるなーーーー!!』


てな感じで息子を玄関に向かわせ
私は玄関周りが見える窓からコッソリと覗くと

もうチョコを渡し終えたであろう女の子が駆け足で走り去って行く後ろ姿だけが見えた。

はぁ〜〜✨
駆け足で帰って行ったよ〜
甘酸っぱいよぉぉ〜〜(*´ω`*)✨

キャワイイよぉぉ〜〜〜❤️❤️❤️



その後、リビングへ戻って来たお兄ちゃん。

『やったね! 
凄いじゃん!
誰だった?
ねぇ知ってる子??
同級生???』

興奮が収まらない私に、お兄ちゃんが一言。


『知らん。
妹ちゃんに渡して下さい。って』

そう言ってポンっと投げられた紙袋には
“妹ちゃんへ” とメッセージが……




ヤバい。

やってもーーた。。。




薄暗くて見えにくくて…

“女の子”ってだけで、お兄ちゃんにチョコを持って来てくれた子だと完璧に勘違いしてしまった…

事実は、妹ちゃんの友達が妹ちゃんへ友チョコを持って来てくれただけだった…


そりゃ友達にチョコ渡しに行ったのに、いきなり友達のお兄ちゃんが出てくれば、ビックリして走って逃げ出すわな…

あの駆け足は、甘酸っぱいモノでも何でもなく
ただの動揺と混乱だわw



あぁぁぁ。。

やっても〜た…… (((((~_~;)




リビングから玄関へと向かうその数秒の間…
きっとお兄ちゃんも、ドキドキ。ワクワク。したんだろう…

誰かが僕にチョコを持って来てくれた!
そう思って胸が高まったろう。。

あ"あ”あ”
ごめんよ。息子!!!



いきなりの展開に走って逃げ出した妹ちゃんのお友達も…
本当に、ごめんねぇぇぇ(>_<)!!


そして、そんな一連の出来事を何も知らず部屋で漫画読んでた妹ちゃんw
後からチョコと一緒に話を聞かされてキョトン。としていた妹ちゃんも…
本当にごめんなさい(>_<)!!



それもこれも全部ママのせいです。

息子の年長さんの時から早7年。
今年こそは…
今年こそは…
と、思い続けて早7年。

そんな私の願望と妄想とが入り混じって、こんな悲しい勘違いを起こしてしまいました。

誰1人救われない。
皆んなが切ないこの茶番。。。

特に息子に対しては本当に申し訳なくて(-_-;)💦

変なトラウマにならないか?
ますます意固地になるんではないか??

すっごく心配だったけど…

例年通り、私からと妹ちゃんからの2個のチョコレートをニコニコしながらパクパク食べてる姿を見てる分には、たいして問題も無さそうですw


ホッ。。(^_^;)




今回はパピコママも本気で反省しました。

あぁ…
また1つ。忘れられないバレンタインデーの思い出が出来てしまった。


みんな、みんな、ごめんなさい(;ω;)


ほんの一瞬だったけど、胸の高鳴りと✨甘酸っぱい気持ちを味合わせてくれてありがとう(;ω;)




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