一時帰国と実家の荷物の処分

海外生活も一時的ではなくなり、一時帰国の際に日本に住んでいたころ使っていたものを概ね捨ててきました。10代で実家から離れたときからあまり実家のものを処分していなかったため、それらも含めてたくさん捨てました。

物が思い出を思い出させる

5歳くらいのころ初めて自分の所有物を管理させてもらえるようになったころ、それらをしまっていた小物入れも、今回捨てることにしました。ただの小さいプラスチックの小物入れなのに、手に取るだけで、忘れていたような子供のころの空気感や小さなエピソードを思い出しました。アルバムの写真を見るよりリアルな記憶。これを捨てることで、もうこんな風に思い出すことも二度とないのかと思うと、とてもさみしい気分に。でも時間もないしゴミ袋へ。

母に買ってもらって、高校生のころ毎日使っていたパスケースも捨てた。色が剥げてしまったけど、ずっと使っていた。捨ててしまってい良いのか。でも、もう使うことはないので捨てた。
10歳くらいのころサンタさんにもらった漫画セットも捨てた。使ったけど、これは子供向けすぎてあまり気に入ってなかった。本物のGペンとインクケースが欲しかった。懸賞で当てた文具セットの筆入れに収納していた。
小学生のころ友達にもらって全然気に入っていなかったオルゴール。なぜかずっと置いてあったものを、今回やっと捨てた。
中学生のころ憧れていた渋谷109にしかないショップで買ってもらったキャップ。大学生でも使っていた。
中学生か高校生の頃に買ってもらったデノンのMDコンポももう捨てる。最近全然音楽を聴きたいと思えない。あの頃は金属質な家具がなぜか好きだったから、コンポも黒とシルバー。
大学生~大学院生のころお財布にしていたマリメッコのがま口も捨てた。たぶんフランスに留学した時も使っていた。もう生地がぼろぼろ。

好きだった雑誌の、最後まで残していた数冊も処分した。高校の時好きだった数学のプリントやノート、英語やフランス語のノートも全部捨てた。見つけた成績表をふと見たら、苦しかった高校生の頃の成績は思ったより良かった。

物を手に取ることで思い出していた記憶は、たぶんもう思い出すことはない。昔のことがこうやってどんどん忘れられていくのだとしみじみと感じた。

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