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MBAスクール別IELTS/TOEFL要件早見表付き!海外MBA合格者が語るIELTS選択理由と要求スコアの実態について

前回の記事では私費ファンディングの話を経て、海外MBA受験に必要な英語試験に話が及びました。

MBA留学には英語力を測る試験のスコア提出が必要ですが、IELTSとTOEFLどちらを受験すればいいのか迷う人も多いと思います。
実は学校ごとに採用するテストが異なり、IELTSとTOEFLで要求される点数の取りやすさにも違いがあります。すなわち、どちらの試験を受験するかは進学したい学校や地域によって異なるということです。

この記事では、IELTSに焦点を当てながら、IELTSとTOEFLの比較を通じて受験者が知っておくべきIELTSの全体像をまとめていきたいと思います。

※前回記事はこちらから

1. Why IELTS?

Hiro せっかくなら「IELTSとは?」っていうところから話したいとは思うんですけれど、私はそもそもイギリスへの興味 みたいなところが強かったので、 TOEFLとの違いがどうとかはそんなに調べなくて、もうイギリス系だとなんか IELTS だよね、アメリカ系ならTOEFLかな、みたいなざっくりとした分け方があったので、もう TOEFLは全然気にせずIELTSを受けていたのですが、TADさんはなぜIELTSにされたんですか?
TAD 端的に言うと、「 アゴスのおすすめ」です(笑)。
Hiro おすすめってことは、 やっぱりメリット的なところがあるのかな?って 私は思ったんですけれども、TOEFLとの比較の中でなのかわからないですが、どういう形で「おすすめ」されたんですか?
TAD  確かアゴスの無料相談に行った時に、「シンガポールのMBAに行きたい」と端的に話したんですよね。そしたら「どう考えても IELTS一択だ」って言われました。 というのも今でこそNUSに必要な点数はOA 7.0になりましたけど、当時はNUSもNTUもOA 6.5で行けたんですよね。一方 TOEFLは100点が必要ということでなかなかアンバランスな状態でしたので、そのポイントを有効活用しない手はない、ということで強くおすすめされました。

(以下点数比較の参考リンク)
TOEFL to IELTS Score Conversion: 5 Easy-to-Use Charts • PrepScholar TOEFL

Hiro なるほど、「どっちが点数的にコミットしやすいか」っていうところで、決めたっていうところですかね。
TAD はい、そうですね。 ただ、もしかしたらUSの学校とかも行きたくなるかもしれないって思った時に、「TOEFLの方が潰しは効く」という話も同時にいただいたんですよ。
Hiro どっちかにすごく肩入れするのではなくて、いいアドバイスですね。
TAD そうですね。 具体的に言うとIELTSだと受けれない学校がアメリカにはあって、例えばWhartonとかそうですよね。
Hiro そうですね。
TAD HiroさんとはAGOSの講座で出会いましたが、実はその前にTOEFLの基礎講座みたいなのを3ヶ月ぐらい受けてましたね。
Hiro それは初耳でした(笑)。
TAD でも結局 TOEFLはどう考えても使わないなってなりました。アジア受験の腹が括れたので(笑)。
Hiro 今の話の中で2つポイントがあったかなと思っています。IELTSでも TOEFLでも基本的には大多数の学校がどちらも採用しています。そうなった時にそれぞれ学校が受け入れてくれる点数を見た時に、IELTS 6.5なのかTOEFL 100なのか、この比較だったらIELTS 6.5の方が取りやすいかな?みたいなバランスを見るというのがひとつ。あとはエリア的な問題でアメリカだったら、やはりまだTOEFLの方がやや優勢でTOEFLでないと受けれないということがあります。だからやっぱり進学したい地域・学校が何をそもそも採用しているのか、というのを見ておくべき、 ってところですかね。
TAD おっしゃる通りです。
Hiro 確か私の受けたOxbridgeはIELTS 7.5からですけど、TOEFL だと110とかだったはずです。
参考:Oxford MBA FAQs | Saïd Business School
参考:mba-2023-english-language-policy-202302.pdf (cam.ac.uk)

TAD 105でなくて110ですか?
Hiro 110 なんですよね。 そもそも僕はTOEFLを考えていなかったですけど、やっぱり世間一般的にIELTS 7.5とTOEFL 110だったら IELTS 7.5の方が取りやすいでしょ?みたいな感じだと思います。ちなみにもう一つ条件があって、全体スコアだけでなくて各セクション(L/R/W/S)毎でも7.0を下回ってもならない、となっています。(TOEFLに関しては各セクション要件はそれぞれこんな感じです→Oxford:Listening - 22; Reading - 24; Writing - 24; Speaking - 25, Cambrisge:どれも25以上)
TAD ちなみになんですけどOA 7.5必要なのってOxbridgeだけなんですか?
Hiro うーん分かりませんが、多分Oxbridgeぐらいだと思っています。
TAD せっかくなので少し調べてみましょうか。
Hiro いいですね、それでは少し調べて一覧化してみましょうか。

2. 地域別・学校別の英語試験要求点傾向

2試験間比較で一般的に「取りやすい」とされるものは太字
英語試験の要求がシンプルなアジア
WhartonのTOEFLはほぼネイティブレベルが求められる(この太字は「!!」という意味)

Hiro 調べてみると面白い傾向が見えてきましたね。ヨーロッパのスクールが全体的に英語要件は求めてくるっぽいですね。
TAD 逆にアジアは要件を課していないところが意外と多くてびっくりしました。アメリカに関してはColumbiaやMITはIELTS/TOEFL必要ないんですね。私が狙うならこの2校ですかね。。尚GMAT/GREの合格者平均スコアは(笑)。でもやっぱりOxbridgeはセクション毎の要件もあるから一番厳しく感じますね。
Hiro 1年生のスクールで密度も濃くて、かつトップクラスの教育ってなると最初から多分ディスカッションとかインタラクティブな授業にしていかないといけないというところもあって、イギリスの1年生のトップスクール系になると高い英語力が求められるのかな、と思いました。
TAD なるほどです。少し脱線しますがDuolingoってHarvardやStanfordで使えるんですね(笑)。調べたらかなりポップな見た目だったので、意外でした(笑)。
参考:Duolingo - 世界No.1の外国語学習法

3. おわりに - ちょっとした裏話

Hiro ちなみに最後なんで言いますが、Oxbridgeは各セクション毎の要件は完璧に満たさなくても受かります(笑)。実は私Wが6.0でした。
TAD なんと!
Hiro ひとつくらい6点台があってもいいのではないかと思います。基本的にOA 7.5さえあればいい印象です。これは界隈では有名な話ですが。
TAD さすがにどれかのセクションで5点台があったり、あるいはOAが7.5を下回ると厳しいということですね?
Hiro いずれかのセクションで5点台取ってOxbridge受けている人は見たことないので分からないですね。こんなこと言うと段々前提が崩れていくのであまり安心材料にしてほしくはないのですが、一部例外的にOA 7.0でも受かるっぽいです。私の同期になる方の一人がOA 7.0で受かってました(笑)。
TAD 結論としては、学校側で公表している基準が全てではないということですね!入学審査は英語要件以外も含めたトータルで判断されるから必ずしもIELTS/TOEFLで少しこけたからといってお先真っ暗ではないということがよくわかりました。

というわけで、IELTS or TOEFLという話を各スクールの要求点という観点で見てきました。IELTSとTOEFLのどちらを選択すればいいのかは悩ましいですが、自分が進学したい学校を調べることで、どちらの試験を選ぶかという問いに対しては戦略的な選択・回答ができることが分かりました。必ずしもスコア提出が要件になっていない場合や「え、そのテストのスコアでもいいの?」となる可能性もあるため事前に確認しておくことがベターです。

次回は我々2人のIELTSにまつわるエピソードトーク+IELTSスコアメイキングのベストなスケジュール感について語っていきたいと思います!それでは皆さんお楽しみに!


※HiroとTADの自己紹介はこちらから


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