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現代の問題解決にも活かせる古書『ライト、ついてますか?』~視点を変えることの重要さ~

学生時代、20代はがむしゃらに勉強や仕事に励んできた。ある意味やることは決まっていて、まっすぐに進むのみ。30代になり、私はこのままでいいの?と自分に問題を投げかけるようになった。

そんな悩みを父に相談したところ、オススメされたのがこの本。

約30年前、父が仕事で多いに悩んだ時、この本に随分救われたとのこと。日本語訳が発売されたのは1987年と古く、Amazonのレビューでは難読書と酷評でしたが・・・(翻訳者さん、直訳でありのままのお話を伝えたいと言っているけど仕事をさぼってないか!?)

本書は短編集となっており、今回は、本書のタイトルに最も関連するを思われる「13.トンネルのかなたのあかり」について紹介します。

スイスで新たにトンネルを建設した際、A.昼間にライトを点灯せずにトンネルへ入る車やB.トンネルを出る時にライトをつけっぱなしの車があったとのこと。
こうした車のおかげで、トンネル内で事故が多発したり、バッテリーが上がり止まった車(今のオートライトなど無い時代ですからね)でトンネルを出た先の道が渋滞が発生したりと大惨事に。

そこで、AとBの問題点を解決するために、昼間は『トンネルに入る時は点灯、出る時は消灯』、さらに『夜の場合は、・・・』と全ての状況に対応する注意を書いた張り紙を貼ると、ドライバーがじっくりと読んでしまい、トンネルを出た先の池に車が落ちるという事故が多発してしまう。

短い言葉で、昼夜に対応できる張り紙を書けないだろうか。
ちょっと視点を変え、『ライト、ついてますか?』とドライバーへ質問を投げかけるのはどうか?
そうしたところ、見事にトンネル事故も渋滞も解消したそう。

この本を読み、なるほどと思うと共に、ちょっと違う視点で物事を考えるというのが極めて重要であることに気付かされました。

今まで、色々なことを一人で背負い込み、悩み、正解らしい正解に辿り着けずドツボにハマるということが多々ありましたが、目の前の問題とは全く違う気分転換をして自分の頭を整理したり、他の人にさりげなく意見を聞いたり、人に頼って正解を導く手助けをしてもらってもよいかもしれません。(人に頼るのは苦手だけど、ここは頑張るしかないな。)

他の章も読んでみると、
・問題のとらえ方は人によって様々であり、良かれと思って解決に動いたら新たな問題を生み出す結果になってしまったケース。
・問題を問題として捉えずに受け流す方が上手くいくケース。
などがあり、それぞれどう動いた人が成功したかが分かり、色々な気づきが得られました。
※詳細はネタバレになるので読んでみてのお楽しみです。

何だかやる気になれないんだよな、というお仕事も視点を変えれて戦略的に考えれば楽しくなるかも!?がむしゃらに頑張るだけが成長につながるのではない。ちょっと気づくのが遅すぎたかもしれませんが、明日からそう考えれば私も前進できるかもしれません。


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