テレビの通販で男の活力と銘打って、スッポンの粉末とかハブのなにがしとか、精力がつきそうなものを混ぜ込んだサプリが時々流れてくる。

実際にそれが効果があるのかって、CMのなかであくまで個人の感想を述べているだけで、信頼できる程度の母数団から効果が認められたというデータはなぜか出てこない。

データと言えば、ある健康食品のCMで食物繊維の含有量の比較として、グリーンピースのン千個分というフレーズが出てきたので、比較対象間違ってない？　とさすがに突っ込みたかったけれど、そういう大げさな比較に飛びつく消費者もいるんだろうなと思う。
「これ、グリーンピースのン千個分の食物繊維があるんだよ｣とありがたく摂取していると思うと、自分がアルカイックスマイルに近い表情になっていくような気がする。

エナジードリンクやユンケルはやっぱり効果があるらしい、カフェインはやっぱり強い。というか、カフェインがたくさん入っているので、覚醒効果がハッキリ感じるようだ。元気の前借りとよく効いていたけれど、予後はあまりよくない話を聞いているので、常用は避けているし、出来ることならお世話にならない方がいいね。

立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科の研究チームは薬用植物マカが骨格筋の育成、成長を促し筋肥大をもたらすことを明らかにした。

マカは薬局でも見かけるけれど、滋養強壮、活力増強などの補助栄養剤として使われている。

今回の研究ではC2C12筋芽細胞というマウスの横紋筋由来の細胞株を二日間分化させて、マカありとマカなしにわけて、比較実験を行った。

筋細胞のタンパク質を解析すると、マカを添加した筋細胞は骨格筋の育成、成長が促進されて、筋肥大が誘発された。

マカが入ったサプリをよく見かけるけれど、筋肥大に恩恵があると証明された。もしかしたら、筋トレに関する論文を探せば近しい内容があるかも。

サルコペニアが社会的な問題となっている中で、運動が出来ない高齢者にマカを薦められるかな。高齢者は筋肉の分解が成人男性よりも早いから、もっとタンパク質を取るべきなんだけども。

マカは朝食を食べる前の空腹状態で摂取した方が効果が大きいようです。ためしてみるなら、薬局でうっているものより海外の厳しい基準をクリアしたものを選んだ方がいいですよ。

#日本の研究