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アメリカにMBA留学した時のお話(その2)

今日はアメリカにMBA留学した時のお話の第2回目です。

前回は、新卒で入社した会社で5年目の時の人事異動によって海外事業推進部署に配属となったことがきっかけで英語を勉強せざるを得なくなり、TOEICのスコアが上がったものの、次の試練として社内の海外大学院留学制度に応募しなければならなくなったお話をしました。

今回は、海外大学院留学制度への応募から、留学候補生として選考に合格するまでのお話です。

1.社内の海外大学院留学制度の概要

当時私が在籍していた1社目の会社では、大学卒・大学院修了の入社5年目以上の若手社員を対象として、公募制で海外の文系・理系の大学院への留学を支援する制度がありました。

受験できる学校は基本的に欧米の大学院で、留学候補者として社内選考に合格すると、最長2年間、海外の大学院への留学に必要な以下の費用を会社が負担してくれるというものでした。(私が留学から帰国した数年後には、どんどん会社の支援内容が限定的になり、最後には貸付制度になったようです。)

  • 受験準備費用(留学専用予備校通学費用)の一部

  • 渡航費用

  • 留学先でのアパート代

  • 学費(授業料、教科書代の一部)

  • 光熱費

  • 引っ越し代

本気で留学を志している社員にとっては、破格のサポート内容でした。(正直なところ、これだけ手厚い経済的支援が無かったら、当時の私の貯金全部を使ったとしても、到底留学など出来ませんでした。)

しかし、この制度を使えるのは、毎年わずか5名に限定され、全社員のわずか0.01%という非常に狭き門でした。

また、この5名の留学候補生に選定されるためには、次の3段階の関門を全てパスする必要がありました。

  • 第1段階:書類選考(志望動機、留学中に学びたい事、帰国後どのような業務を行いたいかなどを小論文形式で記載。記載様式には所属部署長の承認欄、TOEICのスコアを申告する欄もありました。)

  • 第2段階:本社人事部の人事課長、留学運営担当者との一次面接

  • 第3段階:最終役員面接

この公募制度に応募するためには、応募者自身の留学意志のみならず、所属職場の上長の承認も必要であるため、上司や同僚達が海外留学に対して後ろ向きな職場だったり、業務多忙な職場だったりすると、やりたくても応募すらできない若手社員はきっと多かったと思います。

しかし、私の場合、そもそも上司の指示で「海外留学制度に応募しろ!」と言っている訳ですので、国内業務専属部署の社員に比べると、むしろ恵まれた環境だったのでしょう。

 第1段階:書類選考

12月、海外留学制度の説明資料を取り寄せ、選考書類の記載方法の説明を読んでみると、提出期限は、何と年明け早々となっていました。

当時、海外事業推進部署に加え、技術部門のもう一つの部署も兼務になっていたため、新しい仕事を覚えるのに必死でした。

仕事だけでも家に帰るのは毎日終電に近い時間で、平日は応募書類の小論文を書くまとまった時間などありませんでした。

結局、応募書類の作成がようやく完了したのは大晦日のことです。
妻が社宅のリビングで紅白歌合戦を見ている時に、私はそれを横目に書類作成をしながら、

「どうせ受かりっこないし、ひとまずこの応募書類さえ出してしまえば、係長との約束は果たしたことになるから、これ以上頑張らなくても大丈夫だよね。」

と妻に言ったことを思い出します。

そんな感じで、この年の年末の休みは、海外留学についての情報収集や応募書類作りで終わってしまいました。

年が明けて、人事部の留学担当者宛てに応募書類を提出し、「その内不合格の連絡でも来るんだろうな。」と思いながら、日常業務の忙しさから、留学
の事などすっかり忘れていました。

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いつのまにか23時を回っていました・・・。
明日から5日連続で仕事ですので、今夜はそろそろ休むことにします。

続きはまた明日、お話しようと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。








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