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報われない女たちよ、少女漫画の呪いを解きなさい

 シマトは少女漫画が大っ好きな子供であった。

 忘れもしない小学四年生の時、テストの点を絶対に落とさないことを条件に、初めて「りぼん」を買ってもらった。毎月毎号、何度も何度も読み返したし、勉強しているふりをして、自分でも少女漫画を描きまくった。「ちゃお」や「なかよし」を購入している友達の家にもよく遊びに行かせていただき、遊びに行くたび隅から隅まで貪るように読ませてもらった。

私が小〜中学生だった頃の王道設定は、以下のようなものだったと思う。

主人公あるある

・元気で明るい
・ちょっとドジでお転婆
・正義感に溢れる
 (友達思い、不正を許せない等)
・努力家

・容姿、能力などは至って平均的
・性の知識・経験が皆無
・純粋、無邪気

主人公の恋人あるある

・当たり前のようにビジュが強い
・当たり前のようにスクールカーストの頂点
ドS(という名のモラ気質)
不良なのに勉強できがち
・高校生なのに一人でタワマンに住みがち
・お父さんが資本主義の勝者(社長or政治家)がち。お父さんに愛人いがち
・故に女性不信がち
・でもヤ◯チン

平たく言えば、

特別可愛いわけでも、何かに秀でているわけでもない女の子が、あらゆることを純粋に健気に頑張る。そんな姿がハイスペイケメンの心の闇を晴らし、勝手にイケメンの方から沼ってくれる

…という展開が王道であった。
(ついでにその後イケメンの取り巻きレディースに嫉妬されいじめられる、みたいな展開もお約束であった)

 私はバカで愚直純粋で健気だったので、そうした少女漫画の王道ストーリーを、女の人生かくありきと、本ッ気で信じていた。

 そしてアラサーになった今、やっと思う。

これ全部呪いだわ、と…🙄


ジャンジャン呪いを解いていく〜🧙‍♀️

ピュア、純粋、まっすぐ、健気。
全部褒め言葉だと思っていた。

確かにそうだ。


でもそれが美点として讃えられるのは、せいぜい10代まで。

10代も後半に差し掛かれば、美点だったはずのそれらの性質は、徐々に

幼稚、未熟、イタイ、面倒くさい

といったマイナス要因に変化する。これらは、“失うからこそ尊い”類のものなのだ。いつまでも握りしめていても、腐ってただの汚物になるだけ………
 はーい自己紹介乙〜〜〜wwwwもーーー、これほんとアダルトチルドレン仕草よね。「純粋」ってさ、子供の専売特許、子供専用の美徳でしょ?そんな大事なものね、パパとママに「理想の子供」として愛されるためには、アラサーになっても手放すわけにいかなかったのよ!!あああああああ(自滅する音)


 …あらやだわ、私としたことが取り乱しましたわ、オホホホ。

①特別可愛いわけでも何かに秀でているわけでもない女の子が
→シンプルに失礼すぎてワロタ。他人をそのようにジャッジするものではありませんわ。

②あらゆることを純粋に健気に頑張る。
→いや時間も体力も有限なんだから、何でもかんでも利益度外視で全力投球できるわけないでしょうが。

③そんな姿がハイスペイケメンの心の闇を晴らし、
→まずそもそもハイスペイケメンって何やねん。人を偉そうに階級付けするんじゃねぇ、みんな違ってみんな良いだろうが!!!!!!(突然暴れ出す)
 ここでは仮に「ハイスペイケメン」=「各女性が『ぜひお付き合いしたい😍』と思う理想の男性」とさせていただくとしても。
…ハイッそこのあなた!!あなたが今思い浮かべた理想の男性!

心の闇ありました!?!?!?

ないですよね!?!?

 私がわざわざ書かなくたって自明の理ですがね、男も女も、わざわざメンヘラなんかと付き合いたくないんですよ!!!!(この記事、もはや執筆自体が自傷行為)

④勝手にイケメンの方から沼ってくれる
→沼らない沼らない。沼るどころかまず見てないから。みんな忙しいから。他人のことなんて、しかも自分に直接メリデメのないお外の世界の言動なんて、見てるわけないやろがい。仮に目にとまったとしてもね、マトモにオトナの階段登れてらっしゃる方ほど「アッ、大変そうだねー😅(察し)」で終了だから… 本当に…… ウン……。

、、、
、、、、、


安心して下さい、生きてますよ。🩲

 この記事、結構前から書きたいとは思っていたのですが、いかんせん黒歴史ガバッと系なのでなかなか筆が進まず。
 しかし、最近めちゃくちゃ人気の某恋愛ドラマ、あまりに周囲で話題になるので私もおっかけ見てですね。主人公のキラキラ少女漫画ムーブに「うわあああああああ」とアナフィラキシーショックを起こし、瀕死になりながら吐血で書ききりました。あれをフィクションとして純粋に楽しむのは、シマトにはまだまだ遠い道のりです…。古傷がッ…!疼く……!


 残念ながら、健気に頑張る()シマトのことを「おもしれー女😏と言って狂愛してくれるハイスペイケメンには出会えませんでした。   
 しかし、時折ヒスる私を「めんどくせー女😫」と文句を言いながらも、受け止めて流してくれる夫に出会えました。これ以上幸せなことがあるでしょうか、いや、ない。(反語)

そもそも「報われる」という言葉、なぜ受動態なんでしょうね?日本女性(韓国もですね)、これまでは家父長制の元で男性に依存した形の幸せしか選択肢がなかったので、幸せの追求の仕方が受動的にになるのも致し方なかったのでは、と推察します。
 しかし既に時代は令和。能動的に、自分のことは自分で責任持って幸せにしてあげましょうね✊「頑張れば報われる」マインドから、「自分に報いるために頑張る」にシフトしてから、人生上向いてきた気がします✊こんな血みどろのお焚き上げ記事が書ける私、間違いなく「おもしれー女」だと自負しておりますので。

今回はこの辺で!
最後までお読みいただきありがとうございました😭🙏🏻


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