赤と青とエスキースを読んだよ〜。
こんにちは〜。
最近なんとなくで入った喫茶店のあたり率がとても高くて嬉しいことでお馴染みPeDeです。
コーヒーはブラック派なのですが、途中に甘物を頼んで喫茶店の空気感の中でコーヒーを飲みながら好きな本を読み、それをブログやインスタグラムなどの各種SNSで共有するひとときが、とても大好きで今日もせっせとブログを喫茶店で書いていると言うわけです。笑
今日入った喫茶店は2階建てで、私は2階の席に座ったのですが、2階の注文担当の男性の店員さんがおそらく海外の方(多分、東南アジア系の方)で1階の厨房とインカムでやりとりをされているのですが、カタコトの日本語の中にコーヒーやプリンなどの要所で出てくる単語の発音だけが、異常にネイティブで一生懸命にやり取りをされている姿が本当にかわいくて愛おしかったです。笑
さて本日は青山美智子さんの赤と青とエスキースという作品を読んだので、そちらの読書感想文をつけていきたいと思います〜。
こちらの作品は2021年の本屋大賞2位を受賞されているということで興味が湧いたので読んでみました。笑
もう少し自分の意思で選びたいものですね。笑
作品の構成としては、プロローグとエピローグに合わせて4章の構成で、一枚の絵画(エスキース)を巡って4種類の話が収載されている短編小説になります。
私が印象に残ったのは4章目のお話でした。
主人公の茜は50歳で雑貨店に転職するのですが、オーナーと海外へ買い付けに行かないかと言われて、パスポートを用意するために、別れた彼の家へパスワードを取りに向かう道中にパニック障害という心が弱った状態になってしまいます。
医者から薬をもらって落ち着いた頃に、その元彼から仕事で家を空ける間、家にいる猫の面倒を見てやって欲しいとお願いされます。
彼女はこれは受け入れ数日後間ネコの面倒を見て、彼が帰ってきた後、改めて彼とゆっくり話し合う機会を持ち復縁する。という話なのですが
茜が最初にパスポートを彼の家に取りに行くために、その服装を考えて慎重に、自身の中でどんな格好をしていけば、元彼にいい女を逃したと思わせることができるか、かつ気張り過ぎていないと思わせられるかと散々考えたのちに元彼の家に行き、彼が着ていた服装がとてもラフであったシーンが印象的でした。
ここのシーンはこの話で最終的に2人が復縁することをうまく示唆しておりとても上手な書き方をされるなと、読後に感じました。
どういうことかというと、笑
彼から見てきっと茜は着飾り過ぎていたのだろうと思います。彼は茜にもっと本来の茜の姿を見せて欲しかったが、それが叶わずいったんは別れている状態になってしまったのだろうなと感じたからです。
これは茜から見れば彼にとって良いように適切に着飾ることこそが彼に対する誠意であったのだろうと思います。
2人は深い部分ではお互いをまだ思い合っており、最後には復縁するということをうまく表現されている上手い文章だなと考えました。
またこの『赤と青とエスキース』という話全体に言えることですが、話全体を通して要所で『エスキース』という絵画が登場するのですがこの絵画と各ストーリーの繋ぎ方が上手でミステリーではありませんが伏線の貼り方と、その回収が上手だなと感じました。
4章とも心が温まるストーリーでした。
日常の中にほっこりとした気持ちをもたらしてくれるストーリーを読みたい方におすすめさせていただきたい一冊です。
本日は以上になります。
でわでわ。
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