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東京暮らしは「システムに取り込まれている」感があった

私は約9年東京に暮らしましたが、振り返ると、「システムに取り込まれている」感じがかなりしました。

東京は全てのシステムが優れています。
電車やバスは幅広い交通網が確立されていますし、会社も大企業が多い。
大学も偏差値の高い大学が集中しているし、娯楽を楽しむ店なども最先端を行っている。

ゆえに、多くの人は満足を感じるのは容易にわかる。
けれども、私の場合、何か違和感のようなものがありました。
確かに便利な環境ではあるけれども…。

それが、「システムの中に取り込まれている」感。
文章で説明するのはなかなか難しいのですが、作られた広大なシステムの中に自分の生活が持っていかれているような気がして、自由でありながらも、どこか縛られているように思いました。

例えば、電車は地方と比べれば圧倒的に本数が多く、網羅している地域も広く利便性が高いのですが、そのシステムの中に自分が入ってしまっている感じていた。
いや、そんな感情持たなければいい話なのですが、優れたシステムの下、皆が同じ行動を取っているからか、一層「取り込まれている」感じがして嫌でした。

そう、確立されたシステムの中で、皆が同じような行動を取っていて、自分も同じようにしなければいけないというのがなんだか嫌でしたね。
なんというか、規模がでかいシステムができあがると、人々の行動が同じになってしまうんですよね。

それゆえ、自分が「システムの中に取り込まれている」感じがしてしまった。

今は札幌住みなので、東京で感じていたような違和感はないですが、もし東京に住み続けていたらどうなっていたのだろうかとも思います。
住む場所に対して感じる思いは人それぞれでしょうが、何か変な感じがしたら、環境を変えるというのもアリだと思います。

私の場合、東京の物理的な生活環境にストレスを感じての地方移住でしたが、根底にはシステムの中から抜け出したいという気持ちがあったかもしれません。

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