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「会社教」の教えを説く日本の教育

日本の教育は「労働者としての成功がいかに素晴らしいか」ということを積極的に生徒に対して説いているように感じます。
優秀なビジネスパーソンとして組織の中で馬車馬のごとく働き、年収1000万円以上を獲得する。高い社会的地位と年収を武器に結婚をし、タワマンや戸建てに住み「勝ち組」になる。
そして定年まで勤め上げ、老後は穏やかに暮らす…。

さすがに上記のような「社会のレール」を礼賛することはなくなりましたが、いまだに「会社員として高年収を稼ぐことが尊い」的なことは学校で教えられているように感じます。

確かに労働者として高収入を得ること自体は何ら悪いことではないし、稼いでいる分、社会に貢献しているのは事実。
けれども、今は金の稼ぎ方が多様化し、昔よりも投資をする人や個人でビジネスをする人が増えています。
個人のビジネスにおいても自分が働くのではなく、アフィリエイトなどで「パソコンに稼がせる」みたいな形態も新たな働き方の一つと言えるでしょう(アフィリエイトは下火ですが…)。

そのような社会状況においては、労働者として会社で働いて金を稼ぐことが正しいという「会社教」を教え込むのは非常に危険。
金を得る手段が「会社員としての労働」だけだと思ってしまうと得られる収入に限界がきます。
まあ投資や副業をして稼げるとは限りませんが、それでも労働以外で金を得る手段があるということを知っているのとそうでないのとでは人生の選択肢が圧倒的に変わってきます。
稼ぎ方が様々にあることを知っている人はネットを活用したり、既存の人間関係の中でビジネスをする機会を作り、新たな収入を得ていきます。
一方、労働者として金を稼ぐことしか知らない人は執拗にJTCや外資系企業など社会的ステータスの高い会社に入社することにこだわり、会社以外の収入を得ようとしない。

転職を繰り返し、収入を上げることも一つの手段ではありますが、そもそも日本という「ヨソモノに対して閉鎖的」な社会では一つの会社に入ることの難易度が高いです。
そういう意味では自分で人脈を作り仕事をしたり、投資をしたりしたほうが収入を上げることができる可能性は高い。

稼ぐ方法がたくさんある中で「労働教」の素晴らしさを説くことは全くナンセンスです。
これからは「流動的に金を稼ぐ」ことを教えていったほうがいいでしょう。

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