不確かさを楽しめないとできることは増えないのです。
自分の本当の欲望を言語化するとしたら、何になるのだろうか。
自分はあまり欲望のない人間だと思っていたが、決してそうではないと思う。
それは、「ネガティブな影響を避けたい」という欲望は持っている自覚があるからだ。
これは、マイナスをニュートラルに持っていくときに強く働く欲望であり、ニュートラルな状態からさらにプラスに持っていくときには大きくは働かない。
自分の人生に対してさらにプラスな状態を実現するため、というモチベーションは、私にとってはあまり強く働かない。
だから、自分で人生を選択する、というよりも、今置かれている場所で咲く、という考え方の方が自分の思想との馴染みが良い気もしている。
こうして、結局自己分析の話になってしまうのが、自分の一番の強みでもあり、弱みでもあるのだ。
自分の能力は何だろうかと考えると、もしかしたら、「具体的にイメージできているものを実際にやり切る力」に特化しているのかもしれない。
未来に対しての不確かさをあまり楽しめないのはそのためだ。
既に存在することが目に見えているネガティブな状況を何とかニュートラルに持っていくことや、決まっていることをきっちりと決まった通りにやることに楽しさや気持ちよさを見出しているのだとしたら、そうでない不確かさを孕むような行動や取組を楽しいとは思えないだろう。
思い通りにいかないことを楽しむ感覚を何とか獲得できないだろうか。
自分にできない仕事や、自分のコントロール下をあえて離れて、誰かに任せることによって生まれる不確かさを許容していかなければ、自分のできることは増えていかない。
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