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視力検査で屈辱を味わったのです。

最近コンタクトレンズの度数が自分の目に合っていないかも、と思う違和感があったので、かなり久しぶりに眼科に行って改めて視力検査してもらうことにした。

丁寧に視力について検査してもらうのは、毎年の定期的な健康診断を除けばもう数年ぶりかもしれない。今どきの視力検査は、あの頃の壁に貼ってあるランドルト環を見せられるのではなく、液晶画面の中に奥行きを感じるような仕掛けが施された画像がパッパッと映し出されるものに変わっていた。

今使っているコンタクトレンズを一度外して、裸眼の状態で視力検査用の椅子に座り、視力検査が始まった。

まず最初に画面に映されたであろう、比較的大きめのぼやっとしたランドルト環を見せられて、私は、自分の視力の低さに改めて絶望した。コンタクトレンズが無ければこんなにも世界が見えないものなのか。普通に世界が見えていると思いながら無意識に日々を生きていたが、それはこの目に入っていた薄膜の高分子材料のおかげなのだということを改めて意識させられた。

仕方なく「見えません」というと、今度は画面ではなく厚紙に印刷されたさらに大きなランドルト環を見せられた。もはや画面ですら映せないほどの大きさのものしか識別することができないのか、ということに、なんだか大きな屈辱を感じた気がした。

その後は眼科によくある視力検査時用のレンズ交換が可能なメガネをかけて、引き続きスタッフの指示に素直に従い、レンズを付け外ししながら片目ずつその画面を見ていたのだが、そのときに気づいたのは、左右の目で見える距離に明らかに差がある、ということだった。

いわゆる「ガチャ目」というやつだ。

左右の目で見える距離に差がある場合、左右のレンズの度が全く同じメガネやコンタクトレンズを使うと、当然のことながら両目で見たときの総体的な視力は最適化されない。

実際に測定すると左右での差は0.75とのことで、左目の方が右目よりも3段階程度も視力が悪かったにも関わらず、私はこれまで左右で同じ度数のコンタクトレンズを使ってしまっていたのだ。それでは当然目に合わないはずだ。

しかも、さらに検査を続けると、左目だけがどうやら乱視気味の可能性がありそうだった。乱視なんて、年齢が進んだ人がなるものだとばかり思っていたから、ちょっと怖くなった。

医師の診察を受けると、自覚は無いがドライアイ気味であることもわかって、やっぱりこういう体のメンテナンスは大事なんだなということを実感した。

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