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素早さの高い盗賊はディフェンスが苦手なのです。

昨日のミュージカルを見ていて気付いたことがもう1つあった。
それは、自分と「リズム」との関係である。

舞台中に演者が観客のクラップを求めてきた。多くの人々は演者のやって見せる通り、表(おもて)拍で手拍子をしているのだが、私はこういうとき、裏(うら)拍を取ったり、もっと細かくリズムを刻みたくなってしまう。

また、普段の日常生活を振り返ってみても、ふと気づくと無意識的に手足や、持っているボールペンでさえもリズムを取っていることがある。

こうした何がしかのリズムに対する感覚を持っていることは、自分でも思い当たり、特性に繋がるところがあると思う。

私は、リズミカルに何かをこなすことが好きだ。思い返せば、某100円ショップでの品出し作業も、高速でスムーズな身のこなしからリズミカルに繰り出されていたように思う。また、このブログの文章でさえも、たぶん私オリジナルのリズムがあるのだろう。

こうした、リズム感や体の使い方、身のこなしなどの自分の感覚について、不思議なことにそれは性格的な部分にも反映されているように感じる。

特に、今まさに取り組んでいる研究に関する議論でそれを感じる。

博士論文の審査においては、学生の発表に対して、審査員の先生方が色々な側面から論を崩しにかかる。審査される側は、それを適切に受け答えたり、やり過ごしたりしなければならない。

これのことを、よく「ディフェンス」と表現することがある。

私はこのディフェンスに苦手意識がある。自分の意見や論理に自信が持ち切れていないとき、そこを指摘されると反論できなくなる。

それを乗り越えないと博士は取れぬぞ、ということになるのだが、それは確かにその通りである。

これが先ほどのリズムの話とどう関係するかというと、これはRPGで例えると非常にわかりやすい。

私という人間は、リズム感や身のこなしを重視する素早さの高い盗賊タイプであり、かつ持てる能力は直接的に打撃を与えるよりも飛び道具や魔法を使うMPの高い賢者タイプだと思う。というか、そうでありたい、と思っている。

だから、前線の楯となり攻撃をもろにくらって、それをしっかり受け止める重装兵タイプのようなディフェンスは苦手で、どちらかというと攻撃をひらりとかわしながら何事も無かったかのように動くタイプなのである。

審査における先生方の攻撃はすさまじい攻撃力があるから、それをディフェンスするには圧倒的な防御力を持たなければならないのである。

と、書いていて思った。
これって、自分の特性を使えばもっと戦いやすくなるのではないか?

先生方の攻撃を、「そこはこの研究においては重要な観点ではない」という風にうまくかわしつつ、しかし先生方からの攻撃がクリーンヒットはしないように、自分の公理系だけを体に密着させてなんとか守り抜く、というやり方だ。

まぁ、どうせそううまくはいかないのだけど。

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