SDGs編「こどもとジェンダー」:カワイイもの大好き次男の成長に学ぶ①『ピートラ』Vol.35

機ちょーまさとです。
先日もお伝えしましたが、3月から移住して長野市民生活を満喫しています。社内外からたくさん「なんで長野?」と聞かれまくり、同じ説明を何度も繰り返す今日この頃ですが、移住の理由はほんとシンプル。子ども達が長野市にある小学校にどうしても行きたい!と(体験してみて)言ったからです。
さて、今回のピートラは、そんな長野の小学生になったかわいいものだいすき次男が驚くような成長を感じさせる言葉を発したので、お話しようと思います。ピートラVol.24の続報になります。

ぼくはね。おとこだけど、おとなになっても ぬいぐるみ だいすきなの。

小学校のお迎えに行った父ちゃんに、次男が唐突に語ってくれて思わず涙がこぼれました。3歳の時、保育園で「なんで女の子のおもちゃで遊んでいるの?」と言われてしまい、ぽぽちゃんで遊ぶことをはずかしいことと思い込んで、隠れて遊ぶようになってしまった次男でしたが、6歳の今ジェンダーバイアスに屈しない宣言が飛び出しました。入学してから1.5か月、何があったんだろう。一生懸命本人から聞き取ってみました。

小学校での取り組み

すこし彼の背景をお話します。2023年から1年生になった次男は、長野市は飯綱山の標高1,200mくらいの山奥にあるグリーン・ヒルズ小学校に入学しました。

どんな学校なのかはHPを見ていただくとして。ぼくたち夫婦としては子どもたちには生まれ持った好奇心に従って、ありのままの姿で生きて、成長して欲しい(子ども達の行動がおもしろ過ぎて、ずっとおもしろいままでいて欲しい)という想いがあり、東京から長野に移住を決めました。子どもが「ありのままで」というのは結構難しくて、vol.24の話題のようにジェンダーバイアスなど外部の圧力によって、本当に好きなこと・やりたいことにふたをしてしまうことが、日本は特に多いようなイメージがあったからです。

ところで、教育というと大人が子どもに何か情報を一方的にインプットするようなイメージかと思いますが、ぼくは個人的にそのあり方が常に良いわけではなんじゃないかな?と思う時があります。People的な子ども観察をしていると、子どもの方が人間の本質をついていて、大人がハッとさせられて学ぶ場面が本当に多いからです。

この学校では、もちろんいわゆる国語や算数などの勉強もするんですが、主体性が子どもにあり、大人は子どもをサポートする立場で接してくださるんです。なんだかPeopleの考え方と共通するところがたくさんあるなぁと思ったのでした。

自分の好きなこと、思ったことをお話する練習

そんなグリーン・ヒルズ小学校では、子どものもちものにほとんど制限がありません(普通の小学校ではものすごく制限が厳しく、キャラクターものなどはもちろんNG)。なので学用品を彼の好きに選ばせた結果、こんな色合いになりました。

かわいいものだいすき

なので、かわいい学用グッズとおともだち(ぬいぐるみ)を持って嬉々として学校に通っています。そして、いつもバス停で一緒になる同級生の女の子も、おともだち(ぬいぐるみ)を連れていて、子どもたち同士でおともだち(ぬいぐるみ)紹介が始まります。なぜ自分がこの子を気に入っているのか、どんな性格なのか、いつもどこにいて、どんな遊びをしてるのか、などなど。めっちゃ楽しそうだけど、お互い話があまりかみ合ってないのはご愛敬。だけど、決して相手の否定はしていなくて、そこが重要なんだろうと思いました。

どうもグリーン・ヒルズ小学校では、自分の好きなこと、思うことをお話する練習を習慣的にやっているようで、上記バス停での出来事は日常的なやりとりになっている様子でした。ぼくは常々、自分が好きなこと話すとき感じる否定されたらどうしよう……という怖さは、大人になるほど大きくなる、と感じていたのですが、子ども達を見ていて、自分のことを他人に伝えるには練習が必要なんだと気付きました。車の運転は、練習なしでやったら怖いけど、ちゃんと教習所で練習したり日ごろから運転して見についていたら怖いことはそんなにないですもんね。

そういう練習をして、
1.自分の気持ちを大切にする(自分の気持ちと向き合い、言葉にする)
2.他人の気持ちも大切にする(自分とちがうから、と否定しない)
こういう共通認識を身に付けた人が集まる場があって、はじめて人は自分の気持ちを怖がらずに話せるようになるんですね。

また子どもから人間の大切なことを学ばせてもらいました

こどもとジェンダー

さて、Vol.24の問題提起に戻ります。
男の子の方がジェンダー障壁が厚い、つまり「女の子の遊び」と認識されている遊びをするのに抵抗がある、という傾向について。
冒頭の次男のセリフ「ぼくはね。おとこだけど、おとなになっても ぬいぐるみ だいすきなの。」のような考えを多くの子ども達に持ってもらうことが、SDGsNo.5「ジェンダー平等を目指そう」のゴールの一つだと思います。

Peopleは事業メーカーとして、商品やサービスをローンチすることで、子どもの好奇心を肯定し、世の中に発信できると確信しています。子ども達を観察し、「かわいいもの大好き男児を肯定する」ような事業をひとつやってみたい!と心から思いました。事業にすることで収益がでると、長く続けることができて、より多くの「好奇心を否定してしまう子ども達」に届けられるからです。

今回は以上です。このテーマはリアルタイムで進めているので、また続報ができましたらお届けしたいと思います。

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