親に知って欲しい金融知識『リスク分散にはどんな種類があるのだろう?』
お金の勉強、特に資産運用の勉強をすると、必ず出てくる「リスク分散をしましょう」というお話し。
「卵を一つのカゴに盛ってはいけません」はリスク分散を例えた、もっとも有名なお話しですね。
もっともわかりやすいのは、一つの会社の株だけを買って持っている、という場合です。
その会社の業績が悪くなったら株価が落ちますから、大変です。下手したら大損するかもしれません。
けれど、いくつか複数の会社の株に分散して持っていれば、一つの会社の株価が落ちたとしても、その損は限定的で済むということですね😁
ではそのリスク分散には、どんな種類があるのでしょうか。細かなところまで分別するときりがありませんので、今日は大枠としての分類を知っていただければと思います。
資産の分散
預貯金
株
債券
投資信託
不動産
金
仮想通貨
もっともよく言われるのは、株と債券に分けましょう、かと思います。一般的に、株が上がれば債券が下がり、逆に株が下がれば債券が上がる、という動きをするからです。それぞれの価格の変動リスクをカバーするのに役立ちます。
それ以外にも、たとえば株を持つにしても、違う業界に分けて持つのも資産分散の一つです。
またビットコインなど仮想通貨も、これからの世の中では、資産分散の選択肢の一つになっていくのだと思います。
地域の分散
日本
海外
アメリカ
中国
ヨーロッパ
オセアニアなど
先進国
新興国
ちょうど今、ウクライナが大変な状況となっていますが、国によって経済状態は異なります。そして、これからの見通しや将来性も違います。
日本だけでなく海外へ投資すること、そして海外のお金(外貨)を持つことも、リスク分散の一つです。
時間の分散
今
毎月
一ヶ月後
一年後
・
・
・
投資するタイミングを分ける、一度ではなく複数回に分けて投資するなどのリスク分散の方法です。
毎月一定額を積立てる「積立投資」は、この時間分散を最大限に生かした方法です。「ドルコスト平均法」という言葉も、ずいぶんと認知されてきました😁
悪いリスク分散とは
同じような値動きをするものに、お金を預けている場合です。リスク分散の基本的考え方は、
「値動きの異なるものを、組み合わせましょう」
です。時間分散も実はこの考え方を基本にしたもので、タイミングが違えば、値が違う、ということです。
何社もの株を買ったけど、よく見たら自分のなじみのある同じ業界の株ばかりだった、、、なんてことは人間の嗜好としてありがちですが、リスク分散としては弱そうです。
リスク分散しているつもりでも、実はできていなかった!なんてことにならないよう、お金を預ける先を良く知っておいてください。
逆にそんなことが面倒くさいとか自分には苦手だと思う方は、「バランス型」と呼ばれる投資信託がおススメです。自分で考えたり選んだりしなくても、運用会社が国内外の株や債券、不動産投資信託など、複数の資産に分散させて投資してくれます。
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