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親に知ってほしい金融知識『円安とか円高とかで、どうして「銭」という単位が使われるのか?』

円安が止まりません💦

なんと24年ぶりの円安水準、1ドル=143円台をつけました。

9月7日(水)AM9時半現在、143円30銭前後で推移しています。


ここで、円安とか円高とかの話はさておき・・・。

この「銭」という単位。

なぜいまだに、「円」未満の単位が使われているのでしょうか?

日常では使われることの無い「銭」というお金の単位が、なぜ金融業界では使われているかのお話しです。


日常の生活では、昭和28年(1953年)に「銭」という単位は使えなくなり、「1円」というお金が最低単位となりました。

現実の世界で何かを買ったり、売ったりするときに、「銭」が使われることはありません。


ところが為替や株など、いわゆる金融の世界では、いまでも「銭」という単位が使われています。

その理由は、とても大きなお金が動いているから、です。

何億とか何十億どころか、それこそ何兆円というとてつもない単位で、お金が動きます。

その時に、最低単位が「1円」というのは、「粗い」のだそうです。


たとえば、為替市場で1億ドルの取引がされたとします。

現在のレートを1ドル=140円とすると、

1億ドル = 140億円

となります。


円は1円単位でしか、動きません。

この為替市場で使われる単位が「円」のみだとすると、

円安に動くと、140円の次は141円。

1億ドル = 141億円


逆に円高に動くと、140円の次は139円。

1億ドル = 139億


いずれにせよ、1円の変化で、実に1億円という金額が動くことになります。

これが「粗い」と言われる理由です。


ここに「銭」という単位が使われると、

円安に動いた場合、140円の次は、140円1銭。

1億ドル = 140億100万円

円高に動いた場合、140円の次は、139円99銭。

1億ドル = 139億9900万円


それでもまだ100万円単位での動きですから、決して小さくはありませんが、先の「1億円」単位に比べれば、はるかに細かな動きとなります。


とてつもなく大きな金額が動く、金融市場。

だからこそ、お金の最低単位として「銭」が今でも使われています。


ちなみに、世界的自動車メーカーであるトヨタ自動車。

海外へも、たくさんの車を輸出しています。

つまり為替レートの変化が、売り上げや利益に及ぼす影響が、とても大きな会社です。

トヨタが発表している内容では、

1円、円安になるだけで、なんと450億円もの営業利益が増えるとのこと!😅

ということは、1銭円安になるだけで、4億5千万円です。


1銭の違いで、4億5千万円!😆

なんか、もっと細かな単位があってもいいぐらいだと、思ってしまいました。


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* レビューをご紹介💖 *

*どんちゃん

★★★★★なるほど!

2022年6月21日に日本でレビュー

なるほどね〜、と呟きながら読みました。
あと20年前に読んでいたなら、、、
こう言えばよかったのか。と、目から鱗でした。
これから子育てされる方に、ぜひ読んでいただきたい本です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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