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ドイツで初めての舞台

先日、娘は留学先で初めて観客有りの舞台に立ったらしい。
今までも舞台公演はあったのだけど、渡独したのがすでにコロナ禍だったためにずっと無観客オンライン配信だったのだ。

本番2日前に、一番上のクラスの1人がコロナで舞台に出られなくなってしまった。
そして「あなた振り覚えてるでしょ?」と、急遽、その代役を務めることとなったらしい。
これは日本の教室で、いつでも代役で入れるように先輩の踊りも覚える習慣がついていたからこそ得られたチャンスだ。
「いつか覚えておいて良かったと」思える時が来ると思ってたけど、意外に早かったと娘。

母はドイツに行っても自分の出来る限りのことをコツコツと続けていたのかと少し感心したのと安心したのと。

公演は夕方から夜まで。なんと5公演もあったらしい。
その全ての公演が満席で、ブラボーの声も多く飛び交い大盛況で、観客の活気も日本より熱く感じたようだった。
やっぱり文化の違いは大きいなとしみじみ。

娘は別の役での出番があったのでその場にいなかったようだが、
上のクラスのステージが終わった後に、先生が生徒の前で2日前に急遽役が与えられた娘のことをすごく褒めてくれていたそうだ。そのクラスの子が娘に教えてくれた。
そんな裏で褒めてもらっていたことを、娘に教えてくれる子が存在する。
そのことを知ることができてとても嬉しく思うし安心もできた。

日本の教室であるあるの「チケットノルマ」ももちろんない。
舞台出演するのに別途でお金を払う必要もない。
こんなことをありがたく感じてしまう。
環境を嘆いて改善を待つより、環境が揃ってる場所に行った方が早いって本当だな。

ちょうど留学を考えていた時期にコロナ禍、そしてやっとの思いでなんとか実現させたら今度は戦争。
あの時、コロナが収束するのを待っていたら行かせられなかったかもしれないなと思う。

いろいろ目紛しい世の中だが、今好きなことを学べている環境が続きますように。


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