私、ビール嫌いなんです。
だって苦いし。そもそもアルコールが好きではない。
梅酒飲むなら梅ジュースでいい。
お酒飲まなくてもけっこう盛り上がれる。
お酒の意義をそもそも感じていない私が、わざわざ苦いビール飲むのは苦痛でしかないわけで。

しかし、オランダでビールの価値観が180度変わった！！
うまー！自然な甘みと爽やかさでとっても美味しいビールだった！

私はオランダのレストランで毎回ジンジャーエールを頼んでいた。
その日も例に漏れずジンジャーエールを頼み、彼氏さんはホワイトビールを頼んでいた。
家でもビールを飲んでいた彼氏さんに少し飲ませてもらっていて、それもなかなか美味。心の片隅に「ビールって美味いかも」という思いが蓄積されていた。

レストランでも一口もらうと、なんとも爽やか！
すぐさま虜になってしまった私も同じビールを注文する。
店員さんがとても丁寧に入れてくださり、笑顔で去っていくその姿もセットでビールが輝いていた。
「レストランでビールを飲むなんて大人になったな〜」
自分専用の美味しいビールに感動していた。
ビールにこんな感情を抱けるなんて。
世界を旅してみるもんだなと、感慨深い。

彼氏さんいわく「ホワイトビールはメイン前に頼むことが多い」
私はそんなこだわりもない初心者だから、ほーんと聞き流す。

コップ小さく見えますよね？
それが意外と中身が詰まっていて、飲んでも飲んでも減っていかない。
これ、結構ヨーロッパあるある。
以前もウィーンで飲んだワインが日本の量の3倍は入ってて、無くなる兆しがない。
ヨーロッパ、恐ろしい。
食べ物もね、思ってるより多いから、毎回気をつけたいと思いつつ、感覚忘れて頼んで後悔する。
値段も高いのに。
値段半分で半分の量にしてくれ！と、この旅で何度思ったか。

今回もそんな感じで半分しか飲めず、彼氏さんに引き継いだ。
「あ〜私のビール〜〜泣」
ビール初心者の洗礼（違う）

「楽しい食事と美味しいお酒」この世界を知ってしまった。
30代後半にして、一歩大人になったのだった。