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超短編『お笑いでもしようか』

親友のトモキが突然声をかけてきた。ねえ、なにかやってみようって。僕はそれに何も反対意見などなかったし、せっかくの大学生活なのだからと思い、快諾した。で、なにするのって。

トモキはやっとの思いで魚を釣れた時みたいな顔で言った。お笑いでもしようかって。僕は断った。僕には既に相方がいる。

トモキは笑った。冗談に決まってるやないかいって。

僕は笑えなかった。こんなんじゃてっぺんなんて狙えない。今日でトモキとはコンビ解散だ。

 「トモキ、明日からならいいよ。」