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曖昧日記(定期購読)

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#読書

[未発表原稿]山奥という自由

[未発表原稿]山奥という自由

『人生の土台となる読書』のために書いたけど使わなかった原稿です。

生活費のうち、食費や衣服や娯楽などはいろいろ削る方法があるけれど、削るのが難しいのは家賃だ。
特に都会の家賃は高い。なんで暮らすだけでこんなに何万円も取られてしまうのだろうか。理不尽だ。
田舎に行けば家賃は安いのだろうけれど、住んだことのない田舎に行って新しい生活をやっていくのは不安だ。田舎っていろいろ面倒なことが多そうだし。

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[未発表原稿]大きなシステムに流されないこと

[未発表原稿]大きなシステムに流されないこと

 高校生の頃に衝撃を受けた本といえば、鶴見済さんの本だ。
 『完全自殺マニュアル』は自殺の方法をひたすら解説した本で、1993年に発売されると100万部を超えるベストセラーになるとともに、有害図書として規制されたりもして、社会現象になった本だ。

 「世紀末を生きる我々が最後に頼れるのは生命保険でも年金制度でもない。その気になればいつでも死ねるという安心感だ。」というキャッチコピーに懐かしさを感じ

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最近読んだ本(2022年3月)

最近読んだ本(2022年3月)

最近読んで面白かった本を紹介します。

佐藤究『テスカトリポカ』暴力シーンがキツくて人が死にまくって面白かった。アステカ文明で生贄の心臓を捧げてた話とメキシカンマフィアの残虐な抗争と麻薬マーケットや臓器売買マーケットの話が混ざりあって日本の川崎でぐちゃぐちゃになる話。神話的なもの(この場合はアステカ)を引いてくると物語に深みが出る感じがするな。後半部分をもうちょっとじっくり見たかった気もした。

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[個人史]青春とミステリ

[個人史]青春とミステリ

今はあまり読まなくなったのだけど、二十歳前後の頃はよくミステリを読んでいた。
あの頃はなぜあんなにミステリを読んでいたのだろうか。それは、若くて人生に迷っていたからかもしれない。

最初のきっかけは、たまたま綾辻行人の『時計館の殺人』を読んだことだったと思う。予想もつかない真相にすごくびっくりさせられてしまった。そこでミステリの面白さを知った僕は、綾辻行人の他の作品も読み、そこからさらに手を伸ばし

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12月9日(日)〜14日(金) 暗い読み物

12月9日(日)〜14日(金) 暗い読み物

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12月9日(日)

まくるめさん達と家で鍋をした。そういえば最近よく喉が渇くな。空気が乾燥する季節か。いつの間にか冬になっている。しかたないので加湿器を出した。この季節は洗濯したあとに部屋干しをして湿度を上げまくるのが好きだ。

文フリで買った『生活考察 vol.6』を読む。冒頭の春日武彦

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