見出し画像

ポルトガルの本×2冊を読んで。

707回目です。φです。

春、苦手だなぁ…としみじみ思う程、私は撃沈しています。室温25℃って春でしょうか、軽く夏日な気がする。もう冬に帰りたい。

4月始まったからエイプリールフール言いたい気分だけど、それすらなんだか思いつかない程度。何か言わないといけない、ということはないのだけれども(笑)

花粉症でもないのに、ここまで春が苦手な人っているのかな、と自分で自分を思います。冬が苦手、夏が苦手、は聴くけれど、春が苦手ってどうなんだろう。

春という季節ではなく、春の行事が苦手な人はいるかと思います。変更が好きではない人とかね。良くも悪くも変わる季節ですし。

まぁどんなに苦手だ好きだと言っても、逃れられるものでもないわけで。北半球から南半球に行くとかだったら違うけど。

とりあえず読書してました。細々したこともやっているけれど、なんだかメインは読書になった(笑)

こちらを読みました~ポルトガル関係の本がまだまだ続く。「アソーレス、孤独の群島: ポルトガルの最果てへの旅」。

これも読み終えました。「ポルトガルの風」。

途中で私が飽きない辺り、私は旅や紀行が好きなのだと思う。サスペンスやラブストーリーなどの、ひとつのことを目的にしたものではなくて、まったりと目に映ったものが描かれていく感じの本が好きなのだろう。特別なハプニングがなくて、時間がゆっくり過ぎる感じのもの。

小さな出来事で、とてもささやかで、じんわりと温かみがあって。そんなちょっとした出会いみたいなものが、私にとっては好ましいのだと思う。ハラハラドキドキ、はいらないのかも。

余談ですが、家族のあれこれ系の本や複雑に入り込んだ人間関係系が、私はすごく苦手で…日常でも色々あるのに、本でまでお世話になりたくないのだと思います(笑)

この2冊の本は、作者が見たものや感じたことが淡々と描かれている。けれどすごく魅力的で、隣で旅をしているような気分になれる。そして読み終わって思ったのが、「私も行ってみたい!」ということ。

別にこの本に出てきた場所を行きたいとかじゃなくて、その国の雰囲気を味わいたい。ぶらぶらと歩いて回って、こんな世界なんだなぁと知りたい。無計画な感じに。

私は予定を立てるのは好きですが、自分が旅行するときには完璧な工程表は立てない。一日に大きな目標を1つ2つ入れるだけで、あとは”色々経験する”というだけ。ざっくり。さすがに公共機関の時間は守ろうとはするけれど、それ以外だとのんびりだなぁ。あとやたら歩く。自分の足で歩いて、レンズ越しじゃなくて目で見て、空気を嗅ぎたい。

だからバスツアーとか苦手なんですよねぇ、単純に集団行動が嫌いで、箱みたいなバスに詰め込まれてずっと座っておくのが嫌、というのもあるけれど(笑)

この2冊の本も、どちらかというと気ままなスタイルでした。時間があったから寄った。気が向いた。ちょっとした出会いから。そんな具合に、ふらりふらりと。

なんだか人間らしさがあって好きだなぁ、と余韻に浸りました。読み終わって。忙しい旅じゃなくて、本当に旅人みたいな。あくせく生きていない気持ちがページを進めるごとに漂ってきて、急いで生きなくてもいいよね、人生ってそんなもの。と思いながら本を閉じた。

忙しい現代社会だからこそ、この本のような生き方を取り入れてみるのも良いと思う。まぁ性に合う合わないはあるだろうし、「こんな行き当たりばったりなんて!」と思う人はいるだろう。けれど、気ままに、流れに身を任せるのも面白いものです。やってみたら、思いもしないことにばかり出会う。だって予想していることも思っていることもゼロから始めるのですから(笑)

さて、この本の感想を少し書こうと思う。余韻があり過ぎて、「ここが面白かった!」というよりも全体を通して穏やかな気分にさせてもらえました、というのが正直な感想。

けれど、これらポルトガルの本を通して、また別のポルトガルの本を通して思ったことは、どこか寂し気で、活気があるというよりも落ち着いていて、ノスタルジックな世界がポルトガルには詰まっているのだと思いました。煌びやかなニューヨーカーがポルトガルに1カ月いたら「時間の流れが遅い!」と発狂しそうだなぁ、と勝手に思ったり。多分。

休める場所。回復する場所。自分を見つめ直す場所。時間を手放す場所。

そういった場所として、なんだか最適な気がします。ポルトガル。行ってみたいなぁ。

まったりしたい方におすすめの本。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?