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記事一覧

古典インクの化学<図説>

はじめに今回は、いわゆる『古典インク』に関するお話です。 耐水性、乾くと深みのある色に変…

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Memo PEGの抗原性

ファイザーワクチンの成分 FACT SHEET FOR RECIPIENTS AND CAREGIVERS (p2のIngredientsの項目…

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「鉄の匂い」の原因

鉄に触れた時や、血が出たとき、古典インクを扱っているときなど、「鉄の匂い」は身近にあり皆…

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ニュース:古代の「貝紫色」情熱で再現 チュニジア

https://www.afpbb.com/articles/-/3312158?act=all AFPBBニュースより。 試行錯誤で再現した…

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茨城特産赤ネギ「ひたち紅っこ」 抗酸化作用8倍以上

こちらにもう少し詳しく。 ★茨城県特産の赤ネギ「ひたち紅っこ」から新たなアントシアニンを…

インクのフラッシュ(Sheen)の原理を考える

はじめにとても不思議な、万年筆インクの「フラッシュ」現象。筆記線の縁などインクが濃く溜ま…

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ニュース: 世界最薄・最軽量のノイズ低減機能付き生体計測回路を実現

(2018年記事の備忘録) https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2019/pr20190816/pr20190816.html 高機能なものを貼り付けられるようになってきましたね。 1ミクロンは食品用ラップ(約10ミクロン)の1/10ほどの厚みです。これだけ薄ければ少々動いても体の動きに追随するので違和感ないでしょうね。 ベースフィルムについて、薄膜でも自立できる強度があって、さらに絶縁・耐湿・耐薬品性となると材質

光るきのこの発光について

光るきのこ🍄の話をちょっと調べてみました。 また化学式が出てくるので、悲しくなる方はラメ…

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化学発光の色々

生物発光に続いて、化学発光のお話。化学式が出てくるので、卒倒する人は筆記見本だと思ってお…

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生物発光の色々

夜光虫インクを話題にしたついでに、生物発光物質を色々と調べてみました。 化学の話をします…

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バタフライピーの青色素

バタフライピーの青色素の話題が出てますね。 バタフライピー(=チョウマメ)という花から取れ…

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液滴の周縁部が濃くなる現象について:コーヒーリング効果

はじめにインクやコーヒーなどの色付きの水滴が乾燥するとき、リング状の乾燥痕が現れるのをご…

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謎の析出物/ハイライターインク(ペリカン)

万年筆で使える蛍光インクが便利で愛用しています。 普段はペリカンの黄色ハイライターインク…

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セルロイドの化学史: 素材の発見と発展の歴史

セルロースシリーズです。 前回までに、再生セルロースを例に、化学的に溶解する手段を用いることで、応用可能な製品の幅が一気に広がったというお話をしました。今回は一歩進んだ加工品ということで、セルロイドのお話。 はじめに:セルロースの化学修飾ついて再生セルロースの手法は、セルロース分子中に多量に含まれるヒドロキシ基(水酸基、OH基)を、二硫化炭素(CS2)でフタしてしまい水素結合を遮断してセルロース同士の相互作用を弱め、アルカリに溶解する、という方法を経るものでした。この方法