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「本気」の力って凄いと思う。~受験生への健闘を込めて

2021.01.16
2021.01.17

あれから2年。

私が共通テストを受けてから、もう2年が経過する。

あの日が、私の人生でのひとつの節目であり、私の人生に欠かせないひとつの通過点だったと思う。


※※※

結果から言ってしまうと、私は共通テストで思うような点が取れなかった。2日目の夜、自己採点を終えた私は涙すら出ない中で一緒に勉強を頑張ってきた友だちと電話をした。

そのあと、ちょうど夜9時頃、数ⅡBで解答欄を間違えたことにふと、気がついた。今でも、その瞬間歯磨きをしながら洗面台の前で崩れ落ちたことを覚えている。結局マークミスで40点を落としていた。

それから、数日は目を覚ます瞬間が本当に嫌だった。
(今でも、嫌なことがあったときは眠ることより目を覚ますことの方がずっと好きでない。心の準備なんてさらさらできていないのに、目を覚ますという動作によって勝手にこの世に送り込まれる感覚が嫌なのだ。)

このままではだめだ、と思った当時の私の振り返りメモがある。

試験結果という今更どうしようもないものを目の前にして私は初めて自分と真正面から向き合った。

今読み返すと、このメモは語気がとても強く、この時の私は必死だったのだなと思う。



それから、しばらくあとに控えている前期試験。私は悩み抜いた末、親とある約束をした上で第1志望校を受験した。
結果、私のもとで桜は咲かなかった。
試験後、ホテルでお昼ご飯の残りのひじきサラダを食べた。起き上がる気力もなくベッドで横になって食べた。なぜか、あの瞬間があの一日で最も強く印象に残っている。

そのあと、再び振り返った私の当時のメモ。


このあと、併願なし、浪人不可能という背水の陣で挑んだ後期試験。頭の中は「平常心」という言葉で埋まっていた。
結果、その大学に拾ってもらった。


そして、その後のメモ。

こんなこと思っていたな、と懐かしい。


そういえば、高校生の私は精神的に追いつけないこと、未熟であることに焦っていたな。
その時と比べればひとつかふたつは上の段階に居られているのではないかな。


せめて、あの時の私に恥じない私でいたい。

※※※

あれから、2年が経過した今、当時の私が書いた言葉に戻ってきた。

今の私は、この2年間での経験を経て強くそう思う。

やっぱりあの時思ったことは本当だったのだな。


それから、2日目の夜電話をした友だちについては、お互い環境は大きく変わったけれど、本気で取り組み合い、助け合ったという事実が私たちの関係の根本にあり今では色々な悩みを話す友だちでいる。


今の私からすればあの経験があって本当に良かった。
受験が私にくれたものは、大きな財産になっている。



受験生に伝える言葉があるのなら、

まっすぐ夢に向かって頑張るその姿はとてもかっこいいということ。

「試験前日まではむきむきと成長する期間、試験当日は大きくなった自分をいかに小さくしないかという日」ということ。



そして、
本気で向き合ったという事実だけは何があっても変わらないと、その事実はいつかのあなたを助けると、私は思う。


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