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【無料記事】HAMTライブラリの中で読んで欲しい2つの記事〜ガン患者に対する評価と鍼灸治療AtoZ〜

200記事ちかいコンテンツが読み放題です📚

ども、HAMTライブラリ編集部のてっちゃんです!

今現在、200近くある膨大なコンテンツとなった『HAMT〜在宅鍼灸師のためのライブラリ〜』ですが、「何から読んで良いのか分からない」という方のためにオススメ記事を紹介していきたいと思います👊

今回考えた条件はこちら⬇

これまでと比べるとかなり専門的な条件になっていますね。

在宅医療に関心をもっている鍼灸師にとっては関心を持っている人も多いんじゃないでしょうか。

かく言うボクも、ガン患者を担当する機会はこれまでに何度も経験してきましたが、経験する中で感じたのは
「もっと良い関わり方があったのではないか」
という気持ちばかり。

この記事を読んで下さっている皆さんも同様の気持ちを心の中で巡らせている方もいることと思います。

今回オススメするのは、在宅現場だからこそ必要となる専門的な記事を2つご紹介します。

オススメ①よりよいケアのファーストステップ! ~包括的アセスメントを理解しよう~全身状態・身体機能編 byいなとらライター

まず1つめはなんと言ってもこれですね。

購読者の皆さんはご承知の事かと思いますが、HAMTライターの中で「緩和ケア」領域を担当してくれている いなとらさんは鍼灸師の中では非常に珍しい緩和ケア病棟で鍼灸師として勤務された経験のある方です。

いなとらさんの記事は新人鍼灸師目線で分かりやすく簡潔にまとめていて、個人的にも大好きな記事ばかり書かれています。

そんな中でも今回紹介したポイントは大きく2つあり、

1.ガン患者さんの状態を大まかに捉えることができる
2.鍼灸師的視点からも捉えることができる

この2つのポイントって新人鍼灸師にとってはめちゃくちゃ欲しい情報なんじゃないですか。

1.ガン患者さんの状態を大まかに捉えることができる

未知の領域を学ぶ時って、いきなり各論の小難しい知識から学ぶと訳が分からなくなってシャットダウンしがちですよね。
ボク自身が難しいことから学習するとすぐ挫折して諦めてしまうタイプなので、この記事は初学者にとって最高な学びのスタートが切れると思います。

ガン患者さんの場合、痛み、痺れ、倦怠感、吐き気、などなど本当に多種多様な症状があって「何から評価して治療したら良いのやら…」と不安に感じますよね。

ガン患者さんの状態を把握するのには、パフォーマンスステータス(Performance Status)「通称PS:ピーエス」と言われる評価指標を使うそうなんです。

PS自体は知っていたんですが、実際PSの中にもさらに3種類あるらしく、「なにをみたいのか?」によって上手く使い分けることで診たいものが診れるようになるそうです。

詳しくはいなとらさんの記事を読んでもらいたいのですが、ざっくり解説すると、

①ECOG-PS →ADLをざっくり5段階に分けたもの
②KPS     →ADLをさらに細かく10段階に分けたもの
③PPS     →ADLを10段階に分ける+嚥下や意識レベルも考慮したもの

ボクなりの捉え方

こんな感じでしょうか。

では、これら3つのPSの違いをもう少し具体的な例えでイメージしてみましょう!
まずはこちらの高齢者をご覧ください。

この写真の高齢者をそれぞれのPSで説明すると以下のようになります。

まず、①ECOG-PSの場合には、以下のような説明になります。

「限られた自分の身の回りのことしかできない。また、日中の50%以上を椅子で過ごしている状態」

正直、かなりざっくとした状況しかイメージ出来ないですよね。

では次にもう少し詳しい②KPSだとどうなるでしょう。

「労働は不可能で、自宅で生活は出来るが様々な程度の介助を必要とする。また、自分に必要なことはできるが、時々介助が必要」

なるほど、座っているけど介助も受けなくてはいけない状態なのが分かりました。①と比べるとだいぶ具体的なイメージが持てるようになりました。

最後に、③PPSだとさらに詳細になります。

「ほとんど座位で過ごしている。また、著明な症状があり、ADLが困難であり、しばしば介助を要する。また、経口摂取は減少しており、意識は混乱している。」

嚥下機能も落ちてて意識も正常ではないことがあるんだなという新事実が発覚しました。

同じ患者さんであっても、それぞれの評価基準で捉えてみると見え方が全然違いますよね。個人的にはできるだけ詳細な評価法であるPPSを推奨したいところですが、詳細になるということは評価をするにも手間がかかるというデメリットもあります。

それぞれの特徴も知りつつ、
”どんな状態をチームメンバー内で共有したいのか”
によって使い分けてもらえれば良いのかと思います。

2.鍼灸師的視点からも捉えることができる

今回この記事をオススメしたもう一つの理由はなんと言ってもここにあります。

ガン患者さんに対して西洋医学的な捉え方のみならず、鍼灸師的視点での捉え方も教えてもらえるというのはめちゃくちゃ嬉しいですよね。

この記事ではガン患者を5つの中医学的病機分類を紹介してくれていますが、患者さんの症状がこれに該当するかどうかさえ分かれば治療方法もかなり自信を持って臨めるようになりそうですね。

ボクはこの記事を読んでガン患者さんに対する鍼灸治療の不安もかなり解消されました。ぜひみなさんもじっくり読み込んで欲しい記事です。

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ただ、、この記事で完璧かというと一点だけ足りない部分があります。

それは、「中医学的病機分類が5つあるのはわかった。だけど、その5つの分類が一体どんな状態なのかは説明がない。。」という点です。

実際読んだ方の中にもボクと同じ感想を抱いた方もいるのではないでしょうか。

だけど安心してください!

いなとらさんも記事の中で説明してくれていますが、HAMTライブラリでは中医学に関して基礎からしっかり学ぶ環境も整っています!

オススメ②ゼロから始める中医学〜"気&血の病理編"〜 byどらごんライター

そこで紹介したいのがどらごんさんの中医学シリーズ!

この中医学シリーズを活用すれば、ガン患者さんに関する鍼灸的視点もしっかりと学ぶことが出来るので、評価〜治療までの流れを一貫して学ぶことが出来てしまいます。

いなとらさんの記事の中で紹介された5つの中医学的病機分類の中で一例を紹介すると「気滞血瘀」という病機があります。

「気滞血瘀」の症状がどういったものなのかを学ぶ上で読んで欲しい記事は以下の2つです。

1.「気滞」について

2.「血瘀」について

この2つの記事に関しては読んでもらえれば「気滞血瘀」に関する基礎知識をタイトルにある通り「ゼロから」学べます!

どらごんさんの記事はどの記事も基礎から簡潔に解説してくれているので、中医学が苦手な方でも楽しく読み込むことができますのでぜひご覧ください。

どらごんさんのtwitterをフォローすることで、中医学に関する知識を学ぶことができますのでぜひフォローしよう!

終わりに

ぜひ今回紹介した2つの記事を読んだ感想をtwitterなどでコメントもらえたら嬉しいです☆

また、「こんなテーマで次回記事を紹介して欲しい」というものがあればコメントしてもらえれば嬉しいです。
その際、 #HAMT とつけてもらえれば必ずチェックします👊

こちらではアンケートも募集しております⬇

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