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逆噴射小説大賞2022振り返り
RRR見ました?めっちゃ面白かったっすね……ちょっと近日二回目行ってくる予定です。訳あって色々忙しいんですがこればっかりはね。
さてさて忙しいとは言っても逆噴射小説大賞にだけは参加しましたよ。1年間ネタ探しとかプロット、一部は全文書いてたりもしたんで土壇場で慌ててやるようなことは無い……ハズだったんですが。
寄生虫根絶プロジェクト(対象外) 開催告知で今年は2作品までだと聞いて先行して公開
銃とPHSは鳴り止まない
『あなた、本当は死産だったのよ』
幼い日に母からこの話を聞かされたことは、俺の人生観に大きな影響を与えたように思われる。どうせ死んで生まれた身、そう考えるとふっと全身から緊張が抜け、所詮たまたま拾った命だと思って歩の悪い賭けにも乗るようになった。
『それをお医者様が救ってくれたのよ』
大人になってこれが全部俺を医者にするための嘘だったと分かった今でも、その思いは変わらない。そしてこんな世
Oye Como Va
「流れ星って見たことないんだよな〜」
流星群と聞けば直ぐ車を出せるのがフリーターの良いとこだ。
「ヘルドッグもハナミチも勝手にバンに登るな」
機材係の鬼童貞に咎められ、やれやれと車から降りると人数分のコーラを抱えラーフラも丁度車内から出てくる。
「外寒っぶ〜何で湯たんぽ君連れてこないんだよ〜」
「柴犬は夜になると寝ちまうんだよ」
鬼童貞・ヘルドッグ・ラーフラ、俺の最高
「おうちはどこなの」と少女は問うた
東宮生まれ東宮育ちの6年生、桂木杏奈はこの町が大好きだった。だから自販機コーラ一掃事件や血みどろ軍手大量発生事件といった難題も解決してきたし、転校生のマリちゃんに町を紹介して馴染んでもらうのもぞうさもないことだった。そうしてスーパーの店長に「杏奈ちゃんは東宮の顔役だね」なんて言われて以来、杏奈は得意げに自分を“かおやく”と呼ぶのだった。
夏休みのある日、おつかい帰りの杏奈の目に見慣れない姿