短編 | プレゼントねぇ
去年の6月、突然スマホが故障してしまって、速攻で新しいスマホを切り換えた。ちょうど仕事もなく、時間的な余裕があったからすぐに取り替えることができた。
消えてしまったデータはなかったのだが、設定がいろいろおかしくなった。自分の使い勝手がいいように、アイコンの配置を元通りにしたりするのに、結構時間がかかった。
で、ふとしたときに、ふとした設定がよみがえることがある。昨日は、元カノの誕生日が表示された。前のスマホではオフにしたか、消去していたはずだが、あぁ、そういえば1月16日が元カノの誕生日だったなぁ、と久しぶりに思い出した。
今朝、ある記事を読んでいて、誕生日プレゼントって、そういえばあげたことがなかったなぁ、なんて思い出した。というか、プレゼントって、自分の方から相手にあげたことって、数える程度しかなかったりする。自分がなにかいただいたときはお返しはするが、お返しを考えるのは憂鬱だから、バレンタインのチョコでも何でも、はじめから受け取らないことが多かった。
それはともかく、今は、プレゼントをあげることも、もらうことも皆無だ。結局、みんな「カネ」あるいはそれに準ずるものがいいんだという気もするし、いずれにせよ面倒だから、何もしないのが無難かなぁなんて思ったりもする。でも、学生時代の頃は、ちょっと違った。
大学1年生の頃、好きな女の子がいた。付き合いたいとか、そういう強い気持ちはなかったけれど、1度ふたりきりでお話してみたいなぁ、と思って、「どこか行きませんか?」と誘ったことがある。
「なんだ、その漠然とした言い方は!」と今になったら思うけど、「いいですよ。私で良ければ」という返事をもらった。詳細は省くが初デートの日は3月8日。その子の誕生日だった。
お互いにいちばん都合の良い日が3月8日だったからその日にしたのだけれど、「面倒だなぁ」って思った。やっぱり手ぶらじゃまずいでしょ、みたいな。
それで何を考えたかというと、一緒に食事に誘うことだった。そして(別にレストランを予約したわけではなかったのだが)花屋でバイトしている友だちがいたから、「◯◯レストランに✕時頃、花束を届けてくれないか?」と頼んでおいた。
タイミングがうまく合わなくて、食事はもう済んでしまった。なんとか花が届くまで、話を無理やりつないで、ふたりでレストランにとどまった。
ようやく花が届いて、彼女に手渡した。「ありがとう」とは言ってくれたけど、正直、あまり嬉しそうではなかった。人伝に聞いた話だと、「花はかさばるし、置き場に困るから」みたいな感じだったらしい。
考えに考えたプレゼントでも、こういう結果になり、少しトラウマになった。
無難なのは、菓子折りかなぁ、なんて思ったりする。人にもよるけど、花はもう贈りたくない。
…ってもっと書こうと思ってたのだが、「どういうシチュエーションで」とか「どういう会話があって」とか、ちゃんと書こうとするとうまく書けない。
また、稿を改めて書いてみたい。そのうにね😊。書かないかもしれないし。
この記事だって、リアルかもしれないし、フィクションかもしれないし。
起承転結の文章にもなっていない中途半端。下書きはあまり作りたくないのでこのまま投稿(投降)する。
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします