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エッセイ | 手放しで褒めること。

 この前読んだばかりの河盛好蔵「人とうつき合う法」の中に、褒め方の要諦は「手放しでほめることだ」と書いてあった。「なるほど!」と思った。

 ほめるときは、無条件にほめる。分かっているつもりだが、これがなかなか難しい。

 奥さんがおいしい料理を出してくれたなら、「うまい!」「おいしい!」「最高だ!」だけでいいはずだ。しかし、「おいしい!、だけどもっと別のものが食べたかった」とか、「おいしいけど、体に悪そう」とか、余計な言葉を足してしまう男も多いのではないだろうか?

 仕事ではどうだろう?
 どんな仕事であれ、職責を果たすことは当たり前だが、「よくやったね!」の一言が永遠になかったとしたら、モチベーションを維持することは難しいのではないか?
 「やりがいなど自分で見つけろ!」という意見もあるかもしれない。だが、人からほめられることは、うれしいものだ。

 ところで、「無条件にほめること」と同じくらい難しいのが、ほめられたことを「無条件に受け入れること」。
 せっかく相手が無条件にほめてくれているのに「いえ、まだまだです」「当然のことをしたまでです」と反応してしまったり、ひょっとしたら「なにか見返りを期待しているのでは?」と勘ぐってしまったりする人もいるだろう(私はそういう類いのヤツだ😊)。

 ほめる根拠のないことを、ただ相手が喜ぶだろうから、という理由でほめることはあまり良いことだとは思わないが、ちょっとしたことでも「いいね!」と思ったことは「無条件にほめる」、そしてほめられた側は「ありがとう😃💕」と「無条件に受け入れる」。この2つがきちんとできるようになれば、幸せになる機会が大幅に増えるだろう。

 ただのお世辞ではなく、無条件にほめること。ほめられたときは素直に無条件に受け入れること。なんと難しいことだろう。


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