人生を幸せに変えた一瞬について
二三日前に、車のラジオでたまたま聞いた話。現在その女性は、保育士になっている。
「なぜ、◯◯さんは保育士になろうと思ったのですか?」
「高校生の頃の体験学習で、保育園を訪問しました。失敗つづきで、大変な仕事だな、と思ったんです。けれども、最後の日の別れ際に、園児の一人が私の小指を握って、ニコッと笑ってくれたんです」
運転しながら、聞くともなく、なんとなく聞いていたラジオ。もし、体験学習の最後の日、その園児がその女性の小指を握っていなかったならば、保育士にはなっていなかったかもしれない。
その後の人生の方向を決めてしまう「決定的な一瞬」というものがあるんだなぁ、と思いながら聞いた。
災害や事故など、人生を一瞬にして不幸にしてしまうことはよく聞くが、一瞬にして幸せに変える瞬間もありえる。
人生はそれなりに長いから、ずっと不幸なことがつづくこともある。もうこの辺で人生が終わりになってしまってもよい、と自暴自棄な気持ちになることもあるだろう。しかし、次の瞬間に人生を大きくよい方向に変える出来事があるかもしれない。
「そんなことは、私にはあり得ない」と思う頭もある。しかし、たぶん、私にも自分が気が付かなかっただけで、幸せになれる瞬間があったのかもしれない。
大きな幸せが急に訪れるということはまれだろう。しかし、どんな1日の中にも、小さな幸せの瞬間はきっとある。
この卵焼き、うまくできたな。
夕焼けがきれいだったなぁ。
最近よく見かける通りすがりのお姉さん、きれいだなぁ。
こういう小さなことだって、料理人になるきっかけになったり、カメラマンになるきっかけになったり、ひょっとしたら、結婚することにつながるかもしれない。
そういうことに潜む幸せに気が付くことができるかどうか。たとえ、ごく小さな幸せでも、毎日見つけることができれば、人生ははるかに違うだろうな、なんて思った。
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記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします