見出し画像

ぼくのカッコイイ服

みてー。この服カッコいいでしょ。

ここ最近4歳の息子から、この言葉が発せられる頻度が増えてきた。
この言葉に目新しさを感じる。
その理由は、息子はどちらかというと「カワイイー」と言われることの方が多いタイプの顔立ちであり、くまさんのトレーナーのようなナチュラル感のあるものが似合っている男の子だとパパママは思っていたからだ。

だから、息子の「カッコいいでしょ」」の言葉には新鮮さを感じるのだ。

息子がおさがりで頂いたスパイダーマンのパーカーを着て、
「これカッコいいでしょ」と言ってくる。

特に妻の受ける戸惑いは、わたしより上だろう。
愛する息子に「カワイイ服ないかな」と頻繁にECサイトやインスタをチェックしている妻。

小学生くらいの年齢になってしまうと、男の子の可愛らしい・ナチュラル感のデザインは激減してしまう。

「ザ・男の子!!!」と言わんばかりのものが大多数を占めてしまうのを妻は知っているからこそ、今のうちにカワイイ服を息子に着せておこうとしている。
自分の服選びよりも、息子の服選びが楽しくて楽しくて仕方ないようなのだ。

しかし、その楽しみにも暗雲が立ち込めて来ている。
徐々に息子が自分で服を選び始め、今までのようにママが買ってきた服を素直に着ることが少なくなってきた。

「色がイヤだ。ボクは青が好きなんだよ」
「コレは重いからイヤなんだよ」
「コレはズレてくるから歩きにくいんだよ」

大人では許容してしまう程度のことでも、ハッキリと指摘をしてくるのだ。

「少しやっかいだな・・・」と苦笑いを隠せないけれど、
これも自我の目覚めというものか。
最初の反抗期なのだろうか。

とにかく成長過程においては必要であり、重要なプロセスなのだと思う。
顔に似合わず「カッコイイ」と言う。
たまに出る「オレ」という一人称。

このような言葉にホッコリするのも今だけなんだろうなと。


2週間前には大丈夫だったシューズのサイズが、一気に小さくなりサイズアウトした。
急いでシューズを買いに行く回数が増えるたびに、わが子が成長していることを実感する。

シューズを買いに走ることは必死だけれど、そのバタバタが「親であること」を認識させてくれるものだから、嬉しさが込み上げてくる。


この記事が参加している募集

子どもの成長記録

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?