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半透明

上空からねらいを定めたり
または地面が隆起
そんな特別な場所でもない場所
この駐車場
日常の陰
ここにいれば記憶が漂って
透き通る肉体は
未だにさまよってもいるようだ
以前の記憶
痺れた時間
タイムトラベルを創造することで
空のなかの夢ごこち
ほんとうは
フラッシュバックの蘇り
発動を止めたい
宇宙は
ふり返りのくり返しの禁断

荷物を取ろうと振り返る
そうすれば
落ち着いて
声を整え
声を張る
あなたが見たいつかのモーション
真似るように思い出せば
戻ってくる
いつものこの場所の
結局止められなかった
永遠のリフレイン

くり返し
展開され続けるビデオ
もう圧縮されることはなく
四角い箱に閉じ込め再生したら
思いが発火
爆発する
いつものよう
箱の中の無残
外から見れば影響はないが
煮えくりかえる内部の惨状
それでも平静を装い
ただむつかしい顔をしている

いつかの記憶は
ただ甘いだけではなく苦くもあった
その渦中において
ぼんやりと感じるだけ
変化なく感じた日々の中
なにかを見いだしたり
感嘆したり感激したり
愛しさを表現したりもしたが
全体的に靄がかかっていてよく見えない
おかしなもの
そうだ
おかしなもので
いまならはっきり見える
ここにいれば
すべて
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それは
わたしの半透明の存在



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