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娘を妊娠した話。

先日、娘は6ヶ月になった。
ズボラな私ではあるが、ハーフバースデーに向けて、
それなりにどうしようか考えた結果、
家の壁にHAPPY 1/2 BIRTHDAYとシールを貼り、
義母に買ってもらった服を着せて写真を撮った。
また、別日には写真屋さんでも撮ってもらった。

私からすると、
もう出産から半年も経ったわけである。
あっという間だった。

私はずっと娘が欲しかった。
でも実際に妊娠してみると、
夫との二人の生活がなくなるのが嫌だったし怖かったんだと思う。
まだまだ生まれてほしくないと、ギリギリまで思っていた。

しかし、今はもう娘がいない生活は考えられないし、
とにかくかわいい。
あんなふうに、まだ生まれてほしくないとか思ってた自分を恥じるくらい。

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実は私は、
「ずっと娘が欲しかった」
と書いたが、
「私からは女の子しか生まれない」
と子供のころから信じていた。
中学からの親友にもずっと話していた。
だから実際に性別がわかったとき、
やっぱり私には女の子しか生まれないんだと思った。

さらにしかも、名前もこれだったらいいなという案があった。
さすがにこれは恥ずかしくて他人には言えなかったし、
夫にも言えなかったけど、
一つだけ、案があった。
それは、ただ単に漢字や呼び方がいいなってだけで、
何か深い理由があるわけではなかった。

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私は妊娠する前に、
夫も私も妊娠できる体質なのかを知るために、
不妊の検査をしに婦人科へ行った。
検査をし始めるのと同時に、
最初のタイミングの日にちも教えてもらい、
それに向けてホルモン剤なのか注射もしてもらった。
そのおかげか、一発で授かることができた。
薬の力ってすごいなってつくづく感じた。

病院に検査で通い始めて、妊娠がわかるまで、
毎日、おじいちゃんとおばあちゃんが夢に出てきた。
父方も母方も全員亡くなっていて、
4人が代わる代わる出てきた。

去年のお盆。
つわりが始まって、病院がどこもやっていなくて、
お盆明けに病院へ行き、妊娠がわかってから、
4人は夢に出てこなくなった。
私はこの子は4人がしっかり守ってくれているから
絶対に健康に生まれてきてくれる、
そう信じられた。
妊娠って何が起こるかわからないから、そんな甘く見るな
って思われるかもしれなくて友達とかには言えなかったけど、
夫や親にはそう話していた。

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妊娠してから性別がわかるまで時間がかかった。
年明け最初の検診までわからなかった。
そのときには妊娠7ヶ月になっていたかと思う。
でも私には女の子しか生まれないと思っていたから、
性別を聞かれるたびに、女の子だと思うと話していた。

そこから名前を夫と考え始めた。
夫は、本を買って、何がいいか候補をいくつか挙げようと言った。
そこで私はネットで、昔からある一つの案の名前の字画を調べた。
そしたらなんと、字画が最高に良かったのだ。
ちょっと鳥肌が立つくらいに怖くなった。
この子はこの名前になるんだ
そう実感した。

夫にはそんな偶然なのか運命なのか、
名前がこれになるなんて言えなくて、
一つの案として提案した。
すごくいいけど、ほかにも案を出そう。
夫はそう言ったので、それに乗ったけど、
私はほかの名前なんて、結構どうでもよかったけど、
子供が生まれるまでのちょっと浮かれたかんじが楽しかった。

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産院は私が生まれた病院になった。
最初は不妊検査をした病院に検診に通っていたけど、
母が、私が面倒見るんだから産院はここしかないでしょう、
って言うのでそこにした。
でも、先生は腕は確かだという話は聞いていたので、
心配はなかった。

なぜかわからないけど、
産院の先生は、8ヶ月ごろから私の経過を見ているとき、
この調子だと予定日前後に生まれるだろう、
って毎回のように言っていた。
それこそ、早く生まれたりとか、何かあるかもしれないのに、
なんか確信があるくらいに言っていた気がする。
そんな先生いるのかな?

そして、3月末、久しぶりにおじいちゃんおばあちゃん4人が
再び夢に勢ぞろいした。
どんな夢だったか覚えてないけど、
やっぱり生まれるのは予定日ちょうどくらいだな
ってなぜか確信した。

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予定日の4日前におしるしがきた。
そして、予定日の夜中に陣痛がきて、翌朝生まれた。
全てが不思議な何かに導かれたくらいにシナリオ通り。
名前も結局、私の案通りになった。

きっと娘はいろいろなものに守られて、
これからも元気で育っていくのだろう。
そんな娘のママになれた私はとてもラッキー。
そう思った出産日。

そこから半年。
この6ヶ月間を次回から振り返ってみようと思う。


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