見出し画像

【TOEIC⑬】あなたは感覚派?理論派?読解スピードを劇的に上げる方法

英語学習者の中でも人気の資格TOEIC(L/R)。パート1~4までのリスニング問題と、パート5~7までのリーディングといった2つの構成になっています。「リスニングはなんとかできるけど、文章を読むのが苦手だからパート5以降がきつい」という方、一緒に学んでいきましょう。専門スクール「コレダケ」の授業から、読解スピードを上げる読み方、パート5の目標点数と時間配分、解法テクニック、パート5の超重要頻出単語、より簡単に英文を読む方法などについて紹介します。

スクリーンショット 2022-01-10 125855

画像10

短文に慣れることで以降の長文読解が楽になる

TOEICパート5は、リーディング部分の最初の問題となります。英文一文の穴埋め問題となり、パート6は長文穴埋め問題、パート7は長文読解となります。そのためこのパート5をしっかりと理解して押さえておくことで、パート6以降もスムーズに解けるようになります。

あなたは感覚派?理論派?読解スピードを上げる読み方

画像1

英文を読むとき、どのように理解していきますか? 一文ずつ文型を理解し、理論的に読んでいきますか? それとも「あ、これってこうだよね!」と感覚で読んでいきますか? 実はどちらも超重要な英語力なのです。

感覚派の人は、ある程度会話などで英文に慣れているために「普通はこういうよね!」という、これまでの経験の積み重ねから推測して回答しているのかもしれません。これはすごくいいことですが、反面、再現性が低いのが課題。とくに馴染みのないフレーズだと「え? これってどういうこと?」と途端にわからなくなってしまうのです。

逆に、理論派の人は「この文型は……、ここでたりない品詞は……」と、英文をしっかりと理解していくことができます。その分再現性が高く、始めてみる単語でも正解しやすい傾向があります。ただ、気を付けなけばいけないのが文法にこだわりすぎると、読解力が上がらなかったり、行き詰って勉強自体が苦痛になることも。

感覚派、理論派、たりないところを補いあうこと

画像2

「どっちも問題あるなら、どうしたらいいの?」と思うかもしれませんが、ここで大事なことはそれぞれ欠けていることを補う勉強法をすること。
たとえば、感覚派の人は論理、知識の根拠を学ぶことでTOEICの正答率をあげることができます。また、理論派の人は感覚を磨き、英語の運用力を向上させることで、回答スピードをあげることができます。

こういうと「英文は、ちゃんと読まないと英語力は上がらないでしょ」と思うかもしれませんが、TOEICのスコアを上げることをゴールに考える場合はまずは正解を導き出すことが大事。英語力全体を上げるという意味では、テスト問題を正確に理解することに時間をかけすぎるよりも、シャドーイングや音声変化など「試験問題」以外のところに十分に時間をかけることも大切です。

ちなみに、私は感覚派なので口に出して言ってみて「あ、これだよね!」という感じで回答することが多いです。そのためパート5をやるにあたり、もう一度、「コレダケ」のTOEIC講座で習った品詞分解や文型特定課題をやる必要があると感じています。

知っておくべきTOEICパート5の目標点数と時間配分

画像3

TOEICを受ける際に、注意したいのが時間配分。パート5の問題は全部で30問。目安時間を決めておくことで、効率よく問題にチャレンジすることができます。逆に、時間配分を決めないと1つの問題に時間をかけすぎてしまい、焦りからあとの問題を間違えてしまう可能性があります。パート5での得点と時間目標について、あらかじめ知っておくことが得点アップにつながります。

TOEIC目標600点 - 21/30を目標に 最大15分
TOEIC目標750点 - 24/30を目標に 最大12分
TOEIC目標900点 - 28/30を目標に 最大9分

ポイントは2つ。全文を読まない/チャンクに注目

当然のことながら、目標点数が高ければ高いほど、回答時間は短くなります。とはいえ、英文を読みながら回答を考えて……となったら、時間はかかってしまいますよね。場合によっては「全部終わらないうちに時間が来てしまった」という場合もあるでしょう。ここで意識することは「全文を読まない」「穴埋め問題の前後のチャンク(文節)に注目する」。この2つです。

講師のYumi先生はパート5にかかる時間は、わずか5分程度だそう。目標点900点の場合、最大9分程度なのでそこから考えてもかなり速いといえます。英文は、つい「全部読んで、意味を正確に理解して」と思ってしまうのですが、スコアアップを目的にした場合は、いかに正確に正解にたどり着けるかがゴールなので、ここは大事だと思います。

実は、偶然にも、私も問題の英文を全文読まずチャンクの前後だけを見て判断していたのですが、私の場合は「英文を全部読んでもわからない。だから必要なところだけでいいんじゃない?」という思考です。結果として、やっていることはYumi先生と同じでよかったね、ということでプラスに受け止めておきます(笑)

解法テクニックを覚えてスピードアップ

画像4


ここで、パート5の具体的な解法テクニックを紹介します。

1・選択肢を確認し、問題タイプを判別する(全問共通)
2・空欄の前後のチャンクを確認し、回答にあたりをつける(全問共通)
3・問題タイプ毎のテクニックをそれぞれ用いる


1、問題タイプを判別する

まず問題タイプの判別についてですが、これはパート3でもやったように、問題のパターンを知っておくことで、問題文のどこに注目すべきかがわかり、それによって回答スピードが速くなります。それぞれ例文があるとわかりやすいのですが、ここで載せると長くなるので割愛します。「コレダケ」の実際の授業では、それぞれの例文を使いながら、実際にどのように解いていくのかを1つずつやっていきました。さらに、解き方がわかったところで実際の問題にも挑戦したので、感覚タイプで問題を解く私でも、非常に腑に落ちました。

①品詞問題……A:real / B:really / C:reality / D:realizeのように、同じ語根の違う品詞が出題(副詞、形容詞、名詞などを判別)

②代名詞問題……A:they / B:their / C:themselves / D:theirsのように、核の違う代名詞が出題(主格she、所有格her、目的格her、所有代名詞hers、再帰代名詞herselfなど)

③MIX問題……A:alone(副詞など) / B:one(代名詞など) / C:first(副詞など) / D:once(接続詞など)のように、複数の品詞として使え、かつ一見しただけでは品詞が特定しずらいものが出題。すぐに品詞判別できれば5秒で解答できる物もある。

④動詞問題……A:having made / B:to make / C:making / D:will makeのように、時制・態・分詞・不定詞などを判別する問題。意味を取らなくても正解できることが多い。

⑤語彙問題……A:order(名詞) / B:group(名詞) / C:profit(名詞) / D:lesson(名詞)のように、同じ品詞が並んでいるのが特徴。基本的には意味を取りながら読む半分弱は語彙問題

⑥組み合わせ問題……A:both / B:but / C:neither / D:eitherのように、特定のペアを知っていれば解ける問題。出れば秒殺できるラッキー問題。

2、注目すべきは空欄前後のチャンク

画像5

次にやるべきことは、空欄前後のチャンク(文節)に着目し、答えの「あたり」をつけること。さきほどもお伝えしたように、問題文全部を正確に読もうとすると時間がかかってしまいます。「日本語並みに英文をスラスラ読める」という場合はまったく問題ないと思いますが、多くの受験者はそういうわけではないでしょう。効率よく解いていくためには必要な情報だけを拾い読みすること。これは日本語の速読と一緒です。相手が聞いていることを瞬時に理解し、必要な回答を探し出すのです。

たとえば、以下のような文章の一部があったとします。「……」に入るものは何ですか?ということを問われています。

(問題)will build ----- second clinic.
(選択肢)he / his / him / himself

これは回答の選択肢を見ると「he / his / him / himself」という核の違う代名詞が並んでいます。ということは、さきほどの①~⑥の「問題タイプ」から判別すると、②の「代名詞問題」となります。

次に問題文の「……」の前後を見てみましょう。

(問題)He will build ----- second clinic in the near here.

この一文があったとき、着目するのは「will build ----- second clinic」の部分。「2つ目のクリニックを建てようとしている」ことがわかりますね。「 ----- second」に入るのははにかといったら、「彼の二番目のクリニック」ということで「所有格=his」が入るのです。

私は、いつもここを感覚でやってしまうので、ちゃんと説明できるようにがんばります。今日のTOEIC対策「コレダケ」の授業では、①~⑥の「問題タイプを判別」について、それぞれ1つずつ例文を使って解法を解説し、さらに練習問題をやるなど、非常に丁寧に教えてもらいました。そのため文法が苦手な私も、けっこう理解できたと思います(聴いているだけなので理解できた気がするだけで、実際にやってみるとつまづくかもしれません)

絶対に覚えるべき頻出語彙を再チェック!

画像6

TOEICパート5を受けるにあたり、絶対に覚えておいてほしいのが「接続詞」の使い方と意味について。「問題タイプ別」の③MIXタイプでよく出題される単語があるのでここで紹介します。TOEICを受けない人も、語彙の復習になるので一緒に確認してみましょう。

同じ意味で違う品詞

〈〜にも関わらず〉
前置詞:despite / in spite of
接続詞:though / even though / although
副詞:however / nevertheless / nonetheless
〈〜なので、〜が理由で〉
前置詞:due to / because of
接続詞:because / since
〈〜の間〉
前置詞:during
接続詞:while

頻出の接続詞

as soon as:〜するとすぐに
once:いったん〜したら
unless:〜しない限り
as long as:〜する限り
provided that:もし〜ならば(ifに近い)
so that:〜のために(目的)
now that:今やもう〜だから

接続詞・前置詞両方で使われる単語

before / after / until / since
前置詞:〜以来
接続詞:〜なので(理由)
As
前置詞:〜として(肩書きなど)
接続詞:(付帯状況)

紛らわしい前置詞

given:〜を考慮すると
including:〜を含んで
excluding:〜を除いて
regarding:〜に関して
according to:〜によると
concerning:〜に関して
unlike:〜とは違って

今日「コレダケ」の授業を受けて、改めて各接続詞と前置詞の働きについて知りました。いままで何も考えずに使っていたので、これからは意識して使い分けられるようにします。

カンマはいったん無視する!

画像7

英文を読んでいて気になるのが、説明文が長いこと。日本語の文章を書くときでも「1文は40文字以内で書きましょう」といいますが、説明が長いと話がややこしくてわかりにくくなります。しかし、中には正しく説明しようとするとどうしてもそうなってしまう文章もあります。英語でも同じです。そんなときはどうするか。余分な文章を落としてスッキリさせます。

たとえば、以下の文章を見てください。

Dr. Lin, the keynote speaker at this year’s Southeast Dentistry Convention, ------ several groundbreaking dental devices.(今年の南東歯科大会の基調講演者であるLin博士は、------いくつかの画期的な歯科用デバイスです)

「カンマ」が2つはいっています。この場合、1つ目の「カンマ」から2つ目の「カンマ」までは、一旦省きます。というのも、「the keynote~Convention」は全部、主語となる「Dr. Lin」にかかっているからです。つまり、「the keynote~Convention」がなくても話が通じるのです。

意味が通じるものは読まなくてOK

Dr. Lin,  ------ several groundbreaking dental devices.

「……」に当てはまる単語を(A:invented=発明する / B:exceeded=超える / C:supervised=監督する・管理する / D:communicated=伝達する)から選びます。この文章の場合、画期的な歯科用デバイスを○○したということなので、意味から推測して「A:invented=発明する」となります。文章の枝葉を整理して、幹となる部分だけに注目すると、理解しやすくなります。

文法アレルギーは克服できる?

画像8

今日のTOEIC専門スクール「コレダケ」の授業は、トータル3時間あり、非常に内容が濃いものでした。文法はとにかく苦手な感じでしたが、冬休みの補講も合わせて、少しずつ理解できる部分も増えてきました。たぶん文法書に書いてあるように、大量の文型を覚えてやっていたら完全に頭がショートしていたと思います。これまでに受けた「コレダケ」の授業を通して、徐々にいろんな積み重ねが効いていたという感じです。だからこそ、文法であっても蕁麻疹も出ず、まあまあおもしろく取り組めているんじゃないかと思います。「ちょっとカフェでお茶でも飲みながらまったり勉強しようかな」という気分です(笑)

ここで紹介したのは、実際に授業でやったことの10分の1くらいですが、TOEIC学習者の参考になったら嬉しいです。また、自分自身の復習のためにもこのnoteを書いています。現在、TOEIC学習全12週のうちの7週目を過ぎたところです。まだまだこのシリーズは続いていくので、よかったら一緒に勉強していきましょう。





この記事が参加している募集

英語がすき

フローレンス、マクドナルドハウスなど、国内外でつながりのある子供のための支援団体に寄付させていただきます。