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[日記]昨日見た映画の話※ネタバレ含む

GW初日の金曜日、雨。
色々やろうと思っていたのに低気圧には勝てず昼寝を3時間くらいして起きてラジオを聞いて映画を見ていた。

某所で某氏がお勧めしていた
『アルプススタンドのはしの方』
(※以下ラストまでのネタバレ含みます。)

同級生が出場する甲子園の1回戦をアルプススタンドのはしの方から眺める4人の高校生。
強豪相手に勝てないと諦めている生徒達に対して、茶道部の顧問はみんなで応援しようと呼びかける。
試合の模様は一切見せずに音だけが聞こえる。
様々な思いや諦めを抱えながら試合を見守る彼らに焦点を当てた映画。

泣いた。

映画の感想として第一に「泣いた」を持ってくるのは嫌なのだが、75分間の映画でラスト25分間号泣した。
その前にも目頭が熱くなる場面は幾つかあったのだが、ラストで喉を潰しながら応援を呼びかける茶道部顧問に主人公が言い放った
「無駄ですよ、観客席にいたんじゃ。」
からのラスト25分間はもうダメだった。

優勝を信じて声援を送り続け、周りに呼びかける茶道部顧問も、それにどれだけの意味があるのか疑問を持つ主人公の気持ちも両方分かる。野球を観に行ったことは無いが。

映画のラスト、4人はお腹から声を出してグラウンドに向かって声援を送っていた。
絶対に勝てないと思っていた試合は少し良い方向に動き出す。
でも結果はやはり負けだった。
あんなに冷めていた主人公は「悔しい。」と言って泣き出す。負けると思って諦めていたら出ないはずの涙を流す。他人事が自分事に近づいた瞬間だろう。

場面は変わり、少し大人になった4人が現れる。
夜のアルプススタンドのはしの方。
ナイトゲームが始まる。
あの日の甲子園に出場していた野球部員のプロデビュー戦だと言う。

彼らの甲子園はあの日の一回だけで一度出てしまった結果は覆らないが、その後に幾らでも逆転のチャンスがあると言うメッセージが最後のシーンに描かれていたのだと思う。(むしろ負けた悔しさをバネに頑張った経験が彼らのその後を変えたのではないか。)

例え高校生でなくとも。若くなくても。
観客席からの声援は無駄かもしれないが、応援したいと言う衝動は止まないだろう。

[2022.5.7追記]
無駄じゃなかったらしい。



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