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EP.010 山田健太朗 / KENTARO YAMADA(建築・東京)前編/後編

KENYAMADAATELIER
https://kenyamada.jp/

”1986年 大分県生まれ。平田晃久建築設計事務所、塚田修大建築設計事務所を経て個人での設計活動を開始。主な受賞歴にくまもとアートポリスプロジェクト 立田山憩の森・お祭り広場 公衆トイレ公開設計競技/10選、根岸森林公園トイレ新築工事に伴う設計業務委託設計コンペ/佳作などがある。”

keyword 前編
ピリはじで再会.  レヴィ=ストロースと岡本太郎.  卒業後10年のアーカイブ.  コロナ禍での独立とひとりで考える時間.  みんなで考えることの発見.  U-35.  建築空間と思想をセットにして表現.  言葉を一緒にすることで建築を開く側面もある.  積層の野性 / 野性の積層.  建築を取り払ったときに現れる本来の積層の在り方.  ブリコラージュ.  構造主義.  関係性.  予期しないものの組み合わせ.  ブリコラージュとエンジニアリング.  両側面を持った建築をつくりたい.  モジュールを拠所にする.  絶対的に超えられない制限のなかで何ができるか.  建築家ってなんで居るんだっけ?.  在るけど見えていないものを見出す.  ブリコラージュできる場をつくる.  その場に対して建築家の意味は.  同じブリコラージュなんだけど、違うブリコラージュ.  同じツールなのに使い方が違う.  使い方を提示をする.  音々と.  積層みたいなもの.  積み重なっていく総体.  リサーチのためのマッチングアプリ.  アナログとハイテクをブリコラージュする.  使い手が使い方を発明する.  分解して再構築する. 

keyword 後編
夢と現実を美しく漂う.  ふわふわけんちゃんは、いつ誕生したのか.  建築だったら自分の中を吐き出せるのかもしれない.  だらだらと建築を考えつづけたい.  呼吸するように考える.  閃きとコミュニケーション.  自分で再解釈してまた考えつづける.  霧のなかから浮かびあがる人.  触れそうで触れられない.  今の時代に建築家が存在する意味は.  社会の秩序.  マインドとして持っておく.  疑問を持っている人の疑問がすごく素直な気がする.  あえて距離を置く.  場をつくること.  まちに介入する.  何でだろう?.  成り立っていることに対してある時ふと疑問が沸く.  まちを舞台にして考える.  思考はとても建築的.  体系的に捉えて構造を考える.  それでも建築家として空間を立ち上げるのだったら.  ピリはじが集まったらどういう世界が立ち現れてくるのか.  限りなくカンマに近いピリオド.  ピリオドを打たないためにはどうしたらいいんだろう.  だらだらと考えつづけるために.  ピリオドを打ちたくない.  その日がくるまでずっとつづいてほしい.  表裏一体.  あちらから見ると入口でこちらから見ると出口.  事実は一つだけど真実は無限にある.  モノ派.  つづきはアフタートークで. 

--miyabi
リコラージュとエンジニアリングの組み合わせは、メタで見るとブリコラージュなのかも。という話をしていたのだけど。これもしかすると、別の言葉で言い換えると、イノベーションに繋がるんじゃないかなと思った。

--miyabi
イノベーション
今まであったモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすこと。

--miyabi
日本人の建築家は世界でも戦えているという視点からイノベーションを考える時に建築の思考が着目されていて、それって何なんだろうって思っていたんだけど。

最近、綾子ちゃんと、建築的思考は分解と再構築なんじゃないかって話をしていたのと、この前のけんちゃんとの対話でいろいろ繋がってきたところ。

--ayako
もしかすると、分解と再構築だけでも不十分で、人から愛されたり心を動かすためにはユーモアみたいな要素が必要なのかもしれません。そこにどんなストーリー(未来)を込められるのか。

それでですよ!笑
昨日また降ってきたワード「セレンディピティ」というのを添加させると(雅さんも前にキーワードとして出していましたね!)、見える世界が広がる気がしております!

--ayako
Wikipedia引用
(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。

--ayako
ポイントは、予想外のものを「発見」するってところだと思うんです。何を発見して、どういう価値を見出すかはその人次第だけれど、セレンディピティさんとの遭遇率は、建築的思考において、かなり高いんじゃないかと思いました。

--miyabi
今あるものを分解する。
これもどこまで細かく分解するかってところで、分解して出てきた一粒に発見があるのかもしれないし。当たり前だけどと思っている一粒もある人にとっては予想外。

だから、分解をしていく過程にも発見はあり得るし、発見したものを意図的に誰かに発見してもらう構築の仕方もあったり、予想外に向かうための構築の仕方もあるし。アプローチも様々ありそう。

--miyabi
セレンディピティという視点では、アートに親和性があると感じていて。まだ言語化できていないのだけど、このアフタートークで言語化まで持っていけたらいいな。

--ayako
意図的にセレンディピティを迎え入れるか、感性でセレンディピティを呼び込むか…

--kentaro
ブリコラージュはセレンディピティに対して受動的、エンジニアリングはもう少し能動的でこういった偶発的な状況が起こるという仕掛けをつくるイメージ。どっちがいいということではなくてバランスなのかなと。

--kentaro
ナラティブがストーリーか

--ayako
ナラティブとストーリーの違いって何だろう?

--kentaro
ストーリーは物語の始めと終わりが設定される(型がある)のに対して、ナラティブは語る本人の主観でいくらでも変容していく物語というイメージです!

そういう意味で
エンジニアリング=ストーリー
ブリコラージュ=ナラティブ

とも言えるのかなと。

--ayako
ピリはじという活動は、どんなバランスなんだろうと考えてみる。「語る本人の主観」が必ずしも書き手(企画者)ではなくて、主観を開いてる感覚もありますよね。

物語の受け手でもあり、語り手にもなる。

--miyabi
問題と問いの違いとは。

--miyabi
定数も変数になり得る。

--miyabi
↑音々と的に発してみたよ。

--ayako
やっぱり、こうやって要素を分解して解いていこうという姿勢が、私たちの共通点かもしれないですね。一つ一つの問いに対して、今何か答えが出なくても、ある時一瞬にして解けることがある。建築つくってる彼らを見ていても、「あ!解けた!」ってよく言ってる気がする。

--miyabi
ネクティングドッツ的に。
同時に、その時は解けなくてもよくて、でもそこに何かあるかもしれないと思っている心も必要なのかも。

ピリはじみたいだね。

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