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スカッと系の話が非常に苦手です

私は、スカッと系の番組や話が苦手だ。

苦手どころではない。大嫌いだ。
フィクションでも現実でも、はっきり言って1秒たりとも目にしたくない。

スカッと系というのは一言で言うと、「虐められたり配偶者に浮気されたり、何らかの嫌な目に遭っている人間が、機転を効かせた手段や言い返しをすることで、結果的に相手に復讐する話」である。
多くの人にとっては胸がスカッとする爽快な話なのだそうだが、私にとってはそうは思えない。

近年では、YouTubeやLINEのニュースに紛れてこの手のスカッと系の話題が一気に増えた気がする。
スマホの広告でも似たようなものが出る。虐めからの復讐系、勇者パーティを追放された主人公がチート能力を手に入れて異世界転生して無双する話、などなど……

きっと一種のアクセス数稼ぎなのかもしれないが、私に言わせれば一瞬にして果てしない不快感に襲われるものでしかない。

事実でもフィクションでも、「話し手がいかにも被害者ぶっている」「俺TUEEEEE」感が醸し出されていて、あの手の話は誰にも感情移入ができない。

地上波においても、数年前まではスカッとJAPANなんて番組もあった。
私は元々あまりテレビを見ないのだが、たまたまこの番組を見た時に再現VTRが終始一貫して寒い展開で「色々誇張されているだろうし、なんか気持ち悪い」という感想しか抱かなかった。
演者や出演者は悪くない。この番組のコンセプトがとにかく嫌いなのだ。

スカッと系の話が支持されやすいのは、それだけ世の中の人々が日頃からもやもやした感情や理不尽な目に遭っていて、擬似的に日頃の不満を消化することができるからだと思う。

中々現実では言いづらいことを番組が代わりにスカッとさせてくれることで、擬似的にスカッとした感情を抱かせてくれるのだろう。

スカッと系に限らずとも、日本人という民族はどうも王道系のシンデレラストーリーや結末が分かりきっているものが大好きな傾向にあると思う。

スカッと系の話を垂れ流す側も、も楽しむ人々も苦手だ。
アクセス数稼ぎに惑わされるな。目覚めよ日本人!

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