『学生ミライ会議』実施中

最近始めた学校講演として『学生ミライ会議』という施策があります。

私とナンバーナイン小林琢磨＆ミリアッシュ竹谷彰人の3人で全国の主要都市にある専門学校や大学を回って、ゲーム＆漫画＆イラスト業界の入門編の話を（60分で）一度に聞けるというなんとも贅沢でお得な講演です。

2022年9月に福岡で開催してその2か月後である11月に大阪地区を回ってきました。（これからも2ヶ月おきに全国を行脚する予定です）

一泊二日でだいたい3校から4校を回ってそれぞれの業界の魅力や入口の話をしていて、「それ以上に詳しい話（具体的にどうすればいいのか）が聞きたければ個別に連絡をください」というスタンスで実施しています。

やはり一度にエンタメ業界の話をまとめて聞けるということもあって学校サイドからもすこぶる評判が良いようです。

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「語彙が強すぎる」と部下にダメ出しされる

まだ詳しい進路は決めていない学生さんや「ゲームにも興味あるけど漫画やイラストも描いてみたい」くらいのフワっとした感覚で話を聞いている学生さんが多いこともあって、講演を行う我々も基本的にはそれぞれの業界の魅力を伝えるということに主眼を置いて話すようにしています。

しかし、ですね。

9月に開催した福岡での講演には弊社の人事担当者が同行していて、いくつかの講演が終わったタイミングで激しく指摘（というかダメ出し）をされたのでした。

「それぞれの業界の魅力を伝えて興味を持ってもらうはずの講演なのに語彙が強すぎます、もっと柔らかい表現にしてください」

こんなニュアンスの指摘だったのですが。（主に私と小林琢磨に対して）

我々の講演を後ろで聞いていた弊社人事担当による率直な所感というか割とストレートなダメ出しでした。

例え相手が社長であっても（しかも自社他社関係無く）一切の躊躇なくしっかりとダメ出しを入れてくるあたり、さすがはサイバーコネクトツーのスタッフだと実に頼もしく思いますね。

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女子生徒を泣かせてしまう

で、今回の大阪地区の『学生ミライ会議』には弊社人事担当の同行は無くて、我々三社長のみの出張講演だったのですが。

そこで事件は起きたのです。

いや、別にウチの人事担当（お目付け役）が同行しなかったからといって、好き勝手にやったわけではありませんよ？

ちゃんと事前に「人事担当（私）がいないからといって好き勝手にやっていいわけではありませんからね？ちゃんと聴講者がそれぞれの業界に対してしっかりと夢を抱けるようにマイルドな話にしてくださいね」と割とハッキリ目に釘を刺されていましたからね。

なのでそのへんの意識はバッチリでしたよ。

けどね。

大阪地区の1校目の講演の後半にやった質疑応答の際に、私は女子生徒を泣かせてしまいました。

いや、違いますよ？物凄く優しくお話してますからね？

それでも泣かせてしまった、という点においてはまぁ事実です。

何があったか？何を言ってしまったのか、お話しましょうか。

いいですよ、それを聞いた上で物事をハッキリさせましょうかね。

それじゃあ、一部始終をお話しましょう。

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ちょっと優しくしただけじゃねぇか

講演の後半には必ず質疑応答の時間を設けています。聴講者である学生さんからそれぞれの業界についての質問を3人もしくは個別に質問するというスタイルです。

その時に手が上がったのは女子生徒でこんな質問でした。

「私はゲーム業界に興味があります。いま作品を作っているのですが2Dイラストだけでゲーム業界を目指すことは可能ですか？サイバーコネクトツーに入社することは出来ますか？」

明確にゲーム業界に関する質問、というか名指しでサイバーコネクトツーを指名されていたので私がマイクを握って返答をしました。

「もちろん可能ですよ。2Dイラストだけの能力でも入社は出来ます。しかしそれ相応の能力が求められます」

まぁ割と当たり前の返答だったと自分でも思っていたのですが、女子生徒はさらに掘り下げて質問を重ねてきました。

「絵が上手くなるにはどうしたらいいですか？」

こんなに簡単な質問は無いな、と思い「たくさん描けば上手くなりますよ、絶対に。良かったらこのあと（講演終了後に）あなたの作品を直接見ましょうか？」と声をかけました。

こうして講演終了後にその女子生徒の描いた作品を見て直接アドバイスをすることになったのです。（優しいですね）

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1万5千枚描けば絶対に上手くなりますよ